"地元の音楽シーンを盛り上げる"って具体的に何?

ギタリスト、ギター講師のgohです!

脱サラして群馬の田舎に引っ越して音楽のみで生計を立ててそろそろ10年です。


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今回はよく聞くこのセリフ

「地元の音楽シーンを盛り上げる」


それ具体的にどんな状態?

「地元の音楽シーンを盛り上げたい!」ってみんな言うじゃないですか、言わないと死ぬのかなってくらいみんな言う。

ノルマとかあるのかもしれない。「オメェ今日10盛り上げな」みたいな感じかもしれない。

盛り上げたい盛り上げたい、マジ盛り上げたい古墳並みに盛り上げたいッス。



「地元の音楽シーンを盛り上げる為に協力して頂けませんか?ノーギャラで。いやいや、未来ある若者の為にボランティアとして」

みたいな「帝国の礎として貴様は死ぬのだ幸福に思え」みたいなプレゼンをさせる事が多々あります。

その度に必ず僕がする質問

「音楽シーンが盛り上がっているってどんな状態ですか?」

問題は、この質問に答えられた人がいない、という事。

具体的に"音楽シーンが盛り上がってる、盛り上げる事に成功した市町村"を提示する事も出来ない。

提示できても、現地に行った事は無いから実情は知らない。

それじゃあ古墳は無理だよ、君達は3モリリくらいだよ。(今考えた盛り上がり数値)



僕が考える盛り上がり状態


…ごめん、思い付かない。

そのくらいボンヤリした物だと思うんですよね。

もはや概念。宇宙。我々はなぜ産まれたのか、死後どこへ行くのか、地域の音楽業界が盛り上がっているとは何だ…

逆に、盛り上がってないんですかね?

地元の音楽シーン、盛り上がって無いんですか?



音楽シーン盛り上げるビジネスに気をつけろ


地元の音楽シーンを盛り上げる為の音楽イベントが、出演者足りないから〜って、地元ミュージシャンを酷使するよくあるアレです。

常々「ライブやり過ぎるなー」って生徒には言うんですが、盛り上げるどころか疲弊させてますよねアレ。

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お店もブッキング担当者も生活の為に頑張らなきゃいけないから仕方ないんですけどね…

でもそれはマイナス6モリリだよ。


例えば高崎市

危ねえ見出しだな。こっから先は一歩間違うと"炎上"するぜェ…

なんで批判されるの?って話だから大丈夫。

「音楽の街」としてかなり色々な取り組みをしている。

市が管理する路上ライブイベントを毎週開催(しかも交通費支給。)

これはかなり凄いと思う。

"管理された"路上ライブ、っていうところが素晴らしい。無法地帯はマイナスしかない。


地元出身著名ミュージシャンを呼んで無料ライブ開催
駅前にプロスタジオを設立、錚々たる面子のRec
音楽ホール建設、ジャンル問わず超大御所のコンサートを開催

この3つ、特にスタジオに関しては、正直否定的な意見もよく耳にする。(音楽シーン盛り上げ隊は結構否定的な気がする)

でも、考えてみて欲しい。

単純に他県から人が沢山集まる経済効果は計り知れない。

◯◯さんのアルバムをRecしたスタジオ、ライブした公園、Twitterに乗せてた場所…etc

ファンにとっての"聖地"になるメリット、経済効果。


地元の音楽シーンが盛り上がらないとしたら、まず根底には"景気が悪い"事がある。

お金が全てじゃないけど(特に芸事においては)、何事にも予算は要る。

そこから目を背けて、「期待したけど自分達にはメリットが無かった」と批判するのは違うのではないか。



音楽シーン、盛り上がってると思うよ

ほっといても音楽は死なないし、ミュージシャンも減らない。間違いなく。

ただ主戦場が変わっただけ。

YouTubeが台頭してテレビを見る時間が減ったように。

ライブをする事よりも、動画を投稿して配信をするように変わって来ただけ。


そして、地元とか地域って感覚が古いと思う。

世界に発信出来るのに。

昔は、凄い人は東京にいる!だったのかもしれない。

でも今は自宅で超有名人になる事も充分可能。

そして、それは地元の音楽シーンへの大きな起爆剤になる。

割とそこら辺に超有名ネットギタリストとか居るんですよ。(群馬にも居るんですよ、知ってる?)

新しいギターヒーローは殆どネット発で、ギターマガジンがネットギタリスト特集をするほど。

主戦場が完全に変わった。

今までの価値観で音楽シーンの盛り上がりを測る事は出来ないでしょ。

群馬でも栃木でも茨城でもどこにいても世界的に有名になるチャンスが全てのミュージシャンに等しく与えられている。

盛り上がり過ぎでしょ!前方後円墳乱発だわ。

ただ一つ、やるか、やらないか。





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