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1. FC Köln 対 SC Freiburg 観戦記録(2019年10月27日)と平野選手へのインタビューを通して

こんにちは。前回平野選手へのインタビュー記事を上げさせてもらいましたが、読んでくださった方を始め、拡散してくださった方やコメントをくださった方、本当にありがとうございました。当然ながらプロの選手へのインタビューということで、そもそも需要や影響力があることは分かっていたつもりでしたが、そんな予想を遥かに上回る反応を頂けて、流石はプロの選手だなと感心すると同時に、僕自身も本当に嬉しい気持ちになりました。この場を借りてもう一度平野選手と記事を読んでくださった方々に感謝を述べたいと思います。

↓平野選手へのインタビューはこちらから↓
https://note.mu/gogoyoyo/n/n9dd6d5c66045

インタビューの翌日、平野選手の所属する1. FC Kölnと先日日本代表にも招集された猶本光選手が所属するSC Freiburgとの試合を観戦して来ました。しかもありがたいことにインタビューの際に平野選手からチケットを頂いていました。そして僕自身、この日が初めての女子サッカー観戦でした。今回の記事では、その試合を見た感想と自分なりのドイツ女子サッカーへの見解、そして平野選手へのインタビューとその投稿を通じて感じたことを書きたいと思います。

まず試合の方ですが、平野選手は左サイドハーフ、猶本選手はベンチからのスタートとなりました。

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試合は4-2でフライブルクが勝利しました。平野選手は味方の負傷交代もあり前半途中からボランチにポジションを変え、猶本選手は後半ラスト5分ほどの出場となりました。以下自分なりの感想を書きますが、ただの一意見に過ぎませんのでよろしくお願いします。

男子ブンデスリーガの球際への厳しさは多くの人がご存じかと思いますが、女子においては思っていたよりは厳しくないなというのが正直な感想です。男子ではよく見られる、どちらに転ぶかよく分からないような五分五分のボールや相手の方が若干有利な状態のボールに対して、リスクを負ってまで危険なスライディングで取りに行くようなシーンはほとんどなかったように思います。もちろんどこまで男子と比較する意味があるのかという話にもなりますが、ドイツでこれならなでしこリーグはどれだけクリーンな試合なのだろうと思ったのが正直なところです。しかしやはりドイツ人の体は縦にも横にも大きいので、単純なフィジカル勝負や長い距離のスプリントとなると日本人が勝つのは中々厳しいだろうなと感じました。逆に瞬間的な速さやクイックネスの部分、的を絞らせないような細かいパスによる連携プレーは間違いなく通じる部分ではないかと思います。

ケルンの方はボールを保持してもボランチを経由せずフォワードへとボールが行くケースが多い一方で、そのセカンドボールを拾える良い位置に他の選手が配置されていないため、前線の2、3人と後ろの選手が分離しているような印象を受けました。またサイドバックが効果的に攻撃へと参加する回数もほとんどなかったので、平野選手だったらどうなっていたのかなと思いました。フライブルクの方は相手の位置を見ながらどこにボールを送ることが効果的か、そしてそのためにはそれぞれの選手がどこのポジションに位置すべきかをしっかり分かっていることが外から見ても伝わってきました。そして4-2という結果についてですが、もちろん守備側のミスはあるにしても、決定力は流石ドイツだなという印象です。恐らく日常的に本気で結果に拘って取り組んでいる証拠だと思います。この1試合の中で、平野選手が前日に言っていた通り、縦への早さ(意識の強さ)やゴールへの拘り、そして後ろからのビルドアップでゴール前まで持っていくシーンも見られました。

そして試合を通して見た上で、ドイツ女子サッカーにはまだまだ様々な形で介入できるなと思いました。リーグ戦である以上勝ち点を取ることは非常に大切なことで、点を取れていてもそれ以上の失点をしていれば勝ち点はつきません。正直僕にはケルンの監督がどうやって試合に勝とうとしているのかは疑問でした。もちろんチームの経済的な面だけでなく、1部リーグの選手でも別の仕事をしながらプレーしている人がいるという現状ですので、「誰がどこまで拘ってチームに関わるか」という話にもなりますが、だからこそ意志さえあれば様々なタイプの人が自分の能力を発揮しやすいのかなとも思いました。コーチ、分析官、ホペイロ、フィジオ、通訳、、、関わり方はいくつかありますし、僕自身自分なりにドイツ女子サッカーに関わるというのも面白いのかなと正直思いました。特に平野選手のインタビューでも上がった、女子専門の代理人はまだ誰もやっていないのなら非常に興味深いです。そして同時に日本女子サッカーの現状やこれからについても興味が湧きました。例えばなでしこリーグの「レベルは高いのに集客率が低い」という現象は大学サッカーにも言えることだと思います。ではお互いにどうすればもっと会場に観客を呼べるのか。様々な人が議論することに意味があると思いますし、それぞれの携わり方が必ずあると思います。

そして最後に、インタビューに始まりその投稿をした過程で感じたことを書きます。まず平野選手へインタビューの話を持ちかけたところ、自分でよければ是非と、すごく前向きな反応を頂きました。インタビューの際にも色々なことを答えて下さり僕自身非常に学びの多い時間になりました。そして何よりも驚いたのが、平野選手のサポーターの方々から多くの反応を頂けたことです。情報がないだけで需要は確かにあるんだなと身をもって実感しましたし、需要において大事なのは何人がそれを必要としてくれるかではなく、どのような気持ちで一人一人が受け取ってくれるかだなと思いました。綺麗事に聞こえるかもしれませんが、それほどに読んで下さった方々からの反応が暖かく、僕は本当に嬉しかったです。自分の行動が誰かそれを必要とする人のためになるのはこんなにも嬉しいことなのかと、素晴らしい体験を通して気づかせて頂きました。これからも様々な人へインタビューをしたいと思っていますが、この活動がまずはインタビューを受けて下さった方のために、そしてその情報を必要としてくれている誰かのためになればこれ程嬉しいことはありません。これからも記事を楽しみにして頂ければと思います。

そしてこれは個人的なことなのですが、試合後すぐに平野選手と少し話す時間をもらったにも関わらず写真を撮って頂くのを忘れました(笑)。そのリベンジも兼ねてウィンターブレイク前にまた必ずスタジアムへ行こうと思います!

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猶本選手とは忘れず撮れました!

そして次回は最近スペイン2部で好調中の岡崎慎司選手がアドバイザーを務めますFCバサラマインツで、インターン生として活動をされている方のインタビュー記事になります!平野選手とはまた違った興味深い話が聞けたのでお楽しみに!今回も読んで下さりありがとうございました!

Tschüs👋

少しでもより良いものを作っていきたいので、「スキ」や「コメント」もお待ちしています。