【往復書簡エッセイ No.15】いつだって最後かもしれない
レラちゃん、こんにちは。
大切な人たちの相次ぐ旅立ちは、ご両親も、レラちゃんも、お辛いですね。山形への旅が、穏やかで親密な時間となりますように。
(そして私がスピッツを好きだったと覚えていたとは!)
今回のエッセイは、「最後」を詠んだ印象深い短歌からの着想です。いつだって最後につながっているからこそ、何気ない瞬間を慈しみたいと思って。
いつだって最後かもしれない日常の中で出合う「最後」には二種類あると思う。
いつの間にか過ぎ去っていた最後と、意識して記憶に刻む最後と。