どす黒い

弟子：「マスター〜泣」
師匠：「泣いてるじゃん！」
弟子：「はい、泣いてます」
師匠：「どうしたの？あ、また出口さんところの犬に噛まれた？」
弟子：「いや、犬とは仲直りしました。尻尾踏んでごめんねって言って」
師匠：「あそ。じゃ、なんで泣いてるの？」
弟子：「オーラ見てもらったら、どす黒い中の真っ黒なオーラだって言われたんです〜泣けますぅ〜辛い〜」
師匠：「どす黒いなんて、なかなか言われないよねw」
弟子：「精神的に高次な存在の人、とやらが見てくれたので、間違いないんだと思います。どす黒いんです」
師匠：「腹の中じゃなくて？w」
弟子：「おいっ、コラ！笑えんわっ」
師匠：「ごめんごめん、いや、腹の中っていわれるよりは良いのかなって」
弟子：「えー、でも、正直似たような意味に感じちゃいましたけどね。あなたは人間的に悪い、黒い？ダークな感じ？」
師匠：「へぇ〜。で、オーラの色だけの説明だったの？」
弟子：「いいえ、どす黒くてブラックホールだって言われました。これがさらに泣けますよね。ブラックホールって！」
師匠：「吸い込まれそうだねw」
弟子：「だから、笑うなって」
師匠：「笑わずに、一緒に深刻になられる方が同情されて嫌じゃ無いの？w 　まぁいいけど」
弟子：「きっとマスターのオーラは虹色なんでしょうね」
師匠：「え？見えるの？」
弟子：「いや、見えませんよ。なんでしょうねっていう予想」
師匠：「予想ね」
弟子：「あれ？オーラなんか見えるものかっ！とか言って慰めてくれないんですか？」
師匠：「見える人には見えるんじゃない？」
弟子：「じゃあ、どす黒くてブラックホールでもいいんですか？！イヤじゃないですか！」
師匠：「じゃあ、変えますね、とか、その見える人に変えてくださいとか言えばいいじゃん」
弟子：「は？変えてくれって？そんな力ないでしょ。見えるだけだっつーの。しかも、変えますねって変えられるものじゃないでしょ」
師匠：「マジ？そうなの？ヤバイじゃん」
弟子：「ヤバイって何がよ。諸行無常とか言う？」
師匠：「ブラックホールこそ最強だと思ってたから、それくらいできるかなってw」
弟子：「………」
師匠：「怒ったのかな？」
弟子：「マスター、ありがとうございます。すべて飲み込みました」