いそげいそげいそげ
とりあえず急がなきゃ急がなきゃいそがなきゃ
いそげいそげいそげいそげ
いそげいそげいそげいそげいそげいそげ
やばい やばいやばい間に合わない
どうしようどうしようまにあわない
どうしようどうしよう
いそげいそげいそげいそがんと
なにかを追っているような
なにかから逃げているような
そんな気もするしどっちでもない気もする
ただただいそがなきゃ、という脅迫めいた思いにだけ押されてその他のことはなにも考えられず半泣きで走っているような、その場で必死に焦っているだけのような
そんな夢を昔から繰り返しみる
太鼓の音が聞こえるときもある
車のいない大きな道路の真ん中に大きな太鼓がある気がする
わたしの中を揺らす音が聞こえる
もしかしたら自分の中から聞こえてるのかもしれない
その音の感覚がどんどん狭くなっていって
それに従ってひたすら急ぐことしか頭にない
親指と人差し指でなにかを掴もうとして、でも到底掴みきれないほど大きくて、なのに掴めない掴めないどうしようどうしようどうしようとひたすら2本の指で掴もうとし続けることも
その焦燥感だけが残っている
今では起きているときにも時々そんな感覚がやってきて、急がなきゃいけないのに頭も身体も追いつけず動かず、ますます身動きが取れなくなる
きっとどの夢も、間に合うことはない
落ち着くことはない
ぜったいに間に合わないこと、できないこと、それをひたすら焦りに焦って追っているだけ
そんな気がする
その感覚から抜け出したとき、急激な緩みに愕然とする。あれはなんだったんだと。あんなに焦っていたのに、今はそれをすっかり忘れて過ごしている気がして
この感覚は一体
根本的な焦燥感だなんて、言いたがりみたいで言いたくないのだけど
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