パーティーの終わりを待つ
俺はパーティーの終わりを待つ
手で掬った砂のように
全て溢れ落ちるのを待つ
上等な酒が消え
一瞬の友情も消え
いずれは静寂が訪れるのを待つ
雇われた司会の乾杯の音頭
重ねられた使用済みグラス
仮面の手品師の苦悩
影のように浮かぶ孤独
君はパーティーを抜け出して
他のパーティーに行くの?
止めやしないが
無駄なことさ
俺はこのパーティーの終わりを待つ
長い雨の後の街のように
全て洗い流されるのを待つ
華やかな光が消え
一瞬の愛情も消え
いずれは静寂が訪れるのを待つ
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