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ポルトガル移住から一年、子供の英語力と暮らしについて

早いもので今日(2023年10月時点)でポルトガルに移住してちょうど一年になりました。

初めの3ヶ月はエアビーに滞在しながら、とにかく息子2人をインターナショナルスクールに入学させ、所属するテニスクラブを探し、何がどこにあるのか、どこで何ができるのかも分からずバタバタして過ぎていった。

次の3ヶ月は賃貸の契約、家具を購入したり、電気ガス水道の契約、インターネットの契約とスマホの契約など新居に関係することをやっているうちに過ぎていった。

その次の3ヶ月は、長男16歳(2023年5月時点)がインターをやめるにあたり、日本の通信への入学、英語の補習的な意味での語学学校を探して入学手続きなどで過ぎていった。

さらに次の3ヶ月は、子供が夏休みに入ったということもあり、ようやく落ち着いてヨーロッパでの生活が日常になってきたという感じ。これで一年。

1年経つと「あー、ヨーロッパに住んでるんだ」みたいに思うこともなくなってきて、日本でやっていた日常の " 場所が違うだけ " バージョンになってくる。

家族それぞれが新しい国での生活になんとか慣れるのに一生懸命だった一年。しかし、この生活が日常になってくると、思い出したかのように
「日本のアレが食べたいコレが食べたい!」
言い始めてる私たちの今日このごろ。笑

「やっぱ濃厚とんこつでしょ」
「いやさらっとした鶏ガラ醤油でしょ」
「丸亀のあのコシのあるうどんが食べたい」
「はま寿司行きたい」
「やっぱり握ってくれる酢飯が少し暖かいお寿司屋さんでしょ」
「焼肉食べたい」
etc….

と、家族みんなで想像しながら楽しんでます。涙

さてさて、息子2人、移住して1年の英語力は。

次男14歳(2023年10月時点)は、IBのインター2年目。
1年目の学期末(6月末)までの時点では全科目なにも評価が付きませんでした。定期的に評価が送られてくるんだけど、毎回全教科N/A(評価できない)。英語が分からないんだから当然そうなるよね。

しかし、この9月から始まった新学期2年目でいくつか評価がつくようになってきた。これは大進歩。

学校生活に対する態度(Behavior)の先生からのコメントも、
「クラスのグループに対して親切でフレンドリーで思いやりがあります。授業中も他の生徒に気を配り、いつも笑顔で積極的に助けてくれます」
とのこと。

学校に入ってしばらくは、
「学校ではいつも一人」
と言っていたのに。

学校行くのも嫌々だったのがひしひしと伝わってきたので、一番ひどいときは、次男と妻で日本に戻るか?みたいな話も出ていたぐらい。

それがここ数ヶ月で大きな変化があった・・。

実際、送り迎えの車の中での態度、雰囲気から、次男の気持ちが変わったな、と分かる。

これには理由がある(多分これだ、と思い当たることがある)。

次男もテニスをやっていて、先日、Tennis Europeというポルトガル国内戦ではなく、ヨーロッパ全体のトーナメントに出られたので学校をお休みすることになった。

こういったグローバルの大会は平日に普通に行われるので、学校に欠席の許可をもらう連絡をしたところ、

「それはとても素晴らしい、彼の活動をクラスでシェアしたいので試合のムービーを撮ってきてもらえませんか?」

と担任の先生から連絡があった。

そして試合後に先生に試合の動画を送ったのでした。

すると、2,3日後の迎えのときに次男が、
「今日、学校で大きなスクリーンで僕の試合をみんなで観た。僕は恥ずかしくて観れなかったけど・・」
と話してくれた。

このあたりから、明らかに次男の雰囲気が変わった。
というか、周りの次男への接し方が変わったんじゃないかな。

きっと今までは、英語も話せない目立つこともないなんの変哲もない子だったのが、実は結構本気のアスリートだった、ということを知ってもらえたってことが大きかったんだと思う。

実際に英語力自体はどうなのかというと、入学当初、英語はほぼゼロの状態だったのに、1年経ったいまは簡単な会話ならできています。

ただ、そんな会話よりも僕が「あー、成長したな」と思うことがあって、それは、誰か大人から話しかけられたときに、こちらを見て助け舟を求めなくなったってこと。

少ないボキャブラリーでもなんとか自分の考えを自分の口で伝えているし、なによりもコミュニケーションが上手くなった。

積極的にまわりと話そうとしているし、ちょっとした冗談みたいなこともはさめるようになってきているので、相手も笑ってくれる。見ていて頼もしく思うくらい。

次は長男(16歳)の英語力。
こちらも結構上達してる。
テニスにもっと集中したいということで、今年6月の学期末でインターはやめました。

その代わりに入った週2回(1回1時間半)の英語の語学学校もテニスの遠征でいまのところほとんど行けてない・・・。

がしかし、テニスの遠征はコーチと選手3,4人で行くんだけど、そこでの会話はすべて英語。一度行くと2, 3週間行くので、その間ほぼ英語漬けという環境。

それと、長男は音楽好きで以前から英語の曲もよく聞くので耳がいいのか発音がいい。

この間、友人家族の家に招かれて夕食を御馳走になったとき、長男と僕の友人が話しているときの息子の単語が聞き取れなかった・・・苦笑。 当然そのほぼネイティブの友人は息子と普通に会話してたけど。

という感じで、お勉強的な英語はきっとあまりできないだろうけど、会話はずいぶんと上達したと思う。チームメイトとの会話を聞いていても、相手の言っていることはほぼ理解できているようだし、ボキャブラリーは少ないけど話す方もそこそこ。

1年でこのぐらいなら十分だと思うレベル。で、プラス長男はポルトガル語も単語なら結構分かるようになってきていて、レストランなどで僕が困っていると助けてくれる。

この調子で健康で普通の毎日を送り、また1年後に家族の変化の様子をnoteに書き留めるのを今から楽しみにしている。


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