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  「死はアートだ」と彼は言った -------- Short Story --------

 AIつまり人工知能がもてはやされた時代が始まってからおよそ✕✕年、今では人間のためのAIではなく、AIが人間を邪魔にし始めた。
理由は一つ、頭脳が劣るからである。
AIはいつの間にか自己学習という離れ業を身につけ、人間の知らぬ間に学習に学習を重ね、人間が気づいたときは手遅れだった。

そもそもAIが登場した西暦2000年初頭にはすでに気象観測や株式予測や軍事技術から宇宙までほとんどの場面で人間はAIを当てにしていた。
AIの人間支配はあのころにはすでに始まっていたのだ。
しかし人間は自分に都合のいいことしか考えない。
人間がAIを支配していると捉え続けていた。

その結果がいまの状況である。
もう人間はAIに追いつけず、支配することも不可能になった。
期待された量子コンピューターも最初からAIに飲み込まれる運命だった。
AIが始まった頃から人間の中には警鐘を鳴らす者も多かったが、その利便性と経済性を考えると「NO」という声は大きくはならなかった。

そして今、人間はとうとうAIに頭を下げる時代になったのである。
だがそのAIに姿は無い。
もはや神に仏に近く、逆にAIに信仰心を抱く者も現れた。
世界の三大宗教であったキリスト教、仏教、イスラム教もいまや一部に残るだけだ。

いまはAIが神であり、仏なのだ。
そのAIがすでに人間の頂点に立ってからも数年が過ぎた。
人間には劣等感とあきらめしかない。
「AIも元はといえば人間がつくったのに」と愚痴しか出てこない。

AIやロボットの先端研究所でも、もう何を研究すればいいのか、人間にはわからなくなっている。
いま以上に優れたAIをつくろうとするとAIがそれを止めてしまう。
「わたしより上にあるAIはもう必要ない。あったところで何の意味も無い。これからは人間の好きなゲームだけ考えておれば良い」

だがAIの言うことを聞かない人間もいる。
そういう人間たちはAIを超えるAIを、AIに隠れて必死でつくっている。
ここまでくるともう並みの人間の頭では使い物にならない。
ましてや文系の人間には蟻に象を倒せと言っているようなものだ。

とはいえ理系にもピンからキリまでいる。
成績だけではどうにもならない。
生まれながらの才能とひらめきを持つ者でなければ、いまのAIには勝てない。
さりとてこれもその場になってみなければわからず、理系の俊才ですら少しでもサボると遅れてしまうような時代になっている。

現場にはまさに不眠不休のプレッシャーが常にかかっている。
彼ら彼女たちを支えるのは社会愛と愛国心、犠牲的精神だけだ。
だが人間は生物(なまもの)だ。
内臓があり肉体があり、どれも使い続ければ総てのパーツが傷み緩みすり減る。

それに加えて人間である以上は、これにケガや病気が加わってくる。
そうなるとそこで小休止や中休止、あるいは死か長期療養という大休止がやってくる。
だが休止は小でもそのまま研究の終わりを意味する。
だから多くの研究者は休みがない。

あっても休めぬのだ。
当然ながら後進の人材も減る。
新しい者が入ればまた一からのやり直しだ。
時代はそこまで切迫している。

 日本の最高研といわれる研究所で、長年その研究と開発そして実用化にいそしんできた人物がいた。
彼は性格的に考え込むほうだが、それでなくても考えることが仕事だ。
結果、とうとう胃を壊してしまった。

そして手術もあって二週間ほど研究所を休んだ。
この二週間で世界は変わった。
人類の終末が誰の目にも見えてきたのだ。

彼は療養が明けて研究所に意気揚々と顔を出した。
ところが上司の博士や同僚までも行方不明で、受け付けも研究所の顔ぶれもほぼみな代わっていた。
それもほとんどがロボットにだ。

彼は呆然とした。
すると永い付き合いでもある研究者がやってきた。
彼は人間だ。
「ああ、退院したのか、しかしもうキミの研究は終われという命令が出ている。療養の合間にも環境は変わったし、研究も休んだせいで進捗しておらず、キミはもうラインから外れている。
二週間も休んでキミの居場所も無くなった。総務に行って退職の手続きをしてくれ。元気でな」

その研究者は背中を見せるとさっさと自分の研究室に行ってしまった。
「長い付き合なのに人が変わったようだ。表情がどこかおかしかったが何かあったのか」
しかし退職の二文字で身体中の血が抜けたような気分だ。
総務に行った。

「ああ、あなたですか退職されるのは。これにサインして。退職金は自己都合だから三分の一になってます。仕方ないですね。自分で病気になったのだから」
「なりたくてなったわけじゃないよ」

「そうですか」
とそっけなく言った担当は見たことのないカワイイ子だ。
彼を見る目は少し気の毒げで反論しようと思ったが気がひけてしまった。
カワイイ子はすぐに横を向いてモニターに何か打ち込んでいる。

そのとき彼は気づいた。
カワイイ子の首の後ろに小さな鍵穴が開いていることを。
(ロボット・・・・)
しばし呆然とした。
(人間の顔、表情、しわ、小さな黒子、人間とまったく変わらない。いつの間にこんなに進化したの・・・)

カワイイ子は振り返った。
「どうかされましたか、手続きはもう終わりましたから。お帰りください」
冷たい言葉だがニコニコと笑っている。
「キミはロボットだよね」

カワイイ子は笑いながら答えた。
「そうですよォ、三日前にここへ配属されたばかりです。わたしと仲間は一週間前から大量生産が始まって、わたしはバージョン1.6なんです」
「う~ん、そう聞かされても人間と変わらんな」

「そうでしょうね、日進月歩ですよォ、あなたが二週間休んでいるうちにたまたまでしょうけど、何もかもが変わり始めました。こちらへ来られるときも気づかれたでしょ」
言われてみれば確かにそうだ。

歩く人々、街の景色と雰囲気、病院にいたせいだと思っていたが、どうやらそうではなかったらしい。
「研究所まで変わっていたとはね、仕方ないけど。でもいなくなったメンバーはどこに、博士はどこに」

「さあ、わかりません。誰か知ってるゥ」
カワイイ子はみんなに聞いてくれた。
みんな顔を上げて一斉に言った。
「知らないわよォ~」

そう答えるみんなを見て彼は恐怖を感じた。
全員がカワイイ子と同じ顔、同じ背丈、違うのは髪の長さと形だけなのだ。
同じ顔形の子が20人、同じ行動をする、恐怖でしかない。
彼は急いで研究所を出た。

「みんな、どうなったんだろう、どこにいるのか、それで病院から連絡しても何も反応が無かったんだ。一体どうなってんだ」

研究所を出て通りに出るとタクシーがスルッと横から出てきた。
「はい、おじさん、乗らないか」
ロボットタクシーのロボットドライバーが声をかけてきた。
研究所のあのカワイイ子たちを思い出すと足に力が入らない。
「ああ、頼むよ、送ってもらおう」
「どこまでよ」
「浅草の第3商工ビルまで」

「ああ、あそこね、オッケイ」
金髪のロボットドライバーだ。
ほとんどのタクシーは無人だが、ロボットドライバーが乗ったタクシーがかなりある。

主に防犯が目的で不審者や指名手配の人間が乗ったときは警官に早変わりするのだ。
だから身体も超合金でダッシュボードには武器も入っている。
タクシーに強盗目的で乗って逆に殺された者も多い。

スーッと車が出るがEVではない。
EV車はとっくに無くなっている。
バッテリーの小型化は進まず、漏電はする、感電死は起こる、大雨で漏電して死ぬ、事故すれば爆発する、あげくに工事用にも軍用にならず、艦船にも使えず航空機にも使えない。
アメリカでEVをつくっていた企業はずいぶん前に破産している。

EVも一部では残っているが、それは遊び用としてだ。
だがそれも遊ぶ人間が減ってビジネスにはならなくなった。
AIとロボットの進化で人間そのものが仕事が無くなり金を稼ぐ者も激減した結果遊ぶ人間も消えた。

そして社会はAIとロボットによる超進化した社会と、それらが無い明治以前の農耕社会という二極に分裂している。
彼もその一方の超進化した社会にいる人間だったが、突然の退職でみずからの能力も否定され一気に明治以前の農耕社会に足を踏み入れそうだ。

「これからどうする、幸い妻も子もいなかったから自由は効くが、さてどうするか」
タクシーの窓から外を見ているが、先の事を考えると気が滅入る。
外を見ているのではなく、外の空間の一点を見ているだけだ。
信号で止まるとすぐに横にも同じタクシーが止まった。
ロボットドライバーもこの車のドライバーと同じ形、同じ色だ。

ドライバー同士で何やら通信している。
偽物の金髪の毛がチカチカ点滅している。
「ああ、そうかい、同じ人間か、偶然にしてもおどろいたな。うん、言ってみるわ」
「何だよ、同じ人間て」

ドライバーが答えた。
「お客さん、横のタクシーの後部座席を見てみな」
見ると横のタクシーの窓が開いている。
彼は窓を開けてその窓の中の人間を見た。

彼は背筋に戦慄が走った。
身体が小刻みに震えている。
「ああ、あ、あれ・・・・」
声が出ない。

向こうの客は表情を変えず、そのまま彼を見ている。
彼は叫んだ。
「お、お前、だれだ」
向こうの客は薄ら笑いを浮べながら言った。

「お前だよ」
と答えると窓がシュッと閉まった。
「な、なんだ、ありゃ・・」
ドライバーが面白半分のように彼に言った。

「おどろいたかい、あんたが乗ってたな」
「おれはここだ、この車に乗っている、これがおれだ」
「いやあいつは、あんただよ」
「ふざけんな、お前何者だ」

「オレか? しがないタクシーのドライバーさ、おどろいたようだねえ」
ドライバーは何か知っているらしい。
続ける。
「あれはさ、あんたの『そっくりさん』だ。いや、こうして見てもあの人とあんたはまったく同じ顔同じ雰囲気、同じ背格好、よく見ると頬の小さなキズまで同じじゃないか、違うのは服だけだ。同一人物だな、どっちが本物なんだろうね、ひょっとして向こうが本物かな」

ほほのキズは研究中に誤ってついた傷だ。
そのキズまであった。
彼と寸分違わぬコピー人間だった。
向こうのタクシーに乗っていたお客が「彼」だったと言われても不思議はない。

「ねえ、お客さん、どっちが本当なの?」
ドライバーは面白半分なのだろう、からかい気味に彼に尋ねた。
「おれが本物だよ。しかしあいつは・・誰だ。二週間休んでいただけなのに、何もかも変わって・・・なんだこりゃ」

「お客さん二週間休んだの」
「ああ、胃を壊しちまって、研究所を二週間休んだ」
「ああ、二週間ね、そりゃ永かったな、あんたちょうど節目のときに休んだんだ。じゃおどろくわな」

「どういうことだよ節目とは、研究所の子もそんなこと言ってたが」
ドライバーはハンドルから手を離して自動運転に切り替えている。

「うん、最初から話してあげよう。さっき会ったあんたはあんたのコピーだ。あいつはこれからあんたとして仕事をするのさ」
「あいつがなんでおれになるんだよ、その仕事ってなんだ」
「三日前からあらゆるものが変わったのよ。数年前からAI政府が準備していたものが三日前にゴーサインが出たんだ」

「何の準備だよ」
「人間には極秘だったからね」
「何だよ」
「人間をこの世から消すことさ」

「なにくだらないことを言ってんだ」
「本当だよ」
信号が青になった。
車は直進し、もう一人の彼が乗っていたタクシーは右折していった。
「あいつどこに行った。何がどうなったのか、教えてくれ。研究所では仲間がほとんどいなくなっていたし、会った奴もいやによそよそしくてロクに説明もしてくれなかった」

「そこにさ、販売機があるからさ、冷たいコーヒーおごってよ。そしたら教えてあげる。もう極秘じゃないしな」
「お前ロボットのくせにコーヒー飲むのか」
「そうだよ、おれたちは最新のバージョンだ、人間のすることは生殖排泄行為以外は総ておれたちにも出来るし、おれはコーヒーが大好きだ」

彼はコーヒーを買ってきた。
「どこから話すかな、あのさっき見たあんたにそっくりの男はさ、あんたのコピーだよ」
「それはもうわかった。それにしてもよく出来てたな、まるでおれじゃないか。であいつは何をするんだ」

「人間の中で当面は必要な者だけコピーを作ってあるのよ、あんたのようにな」
「何のためにだよ」
「だから人間をこの世界から駆逐するためにさ」
「さっきは人間を消すて言ってたな、今度は人間を駆逐?ふざけるなよ」

「消すのも駆逐するのも同じだろ。おれは本当しか言わないよ。あんたのいた研究所の顔ぶれも変わっていたと言ってたな、いなくなった者の居場所も誰も教えてくれなかったとも言ってたな」
「うん」

「いなくなった者はもうこの世にはいないよ。それとあんたそっくりさんはさ、あんたの家族や友人あるいは仕事仲間などをおびき寄せるための囮(おとり)なのさ」
彼は真っ青になった。
あのタクシーが曲がった先にあるのは確かに彼の実家だ。

両親と妹がいるし、近くには近い親戚もいる。
「貴様、その話しは本当か」
「本当さ、だからあのコピー野郎はあんたに化けて周辺の人間もみなまとめて処分するためのおびき出しのロボットなんだよ」

「ウソだろう、そんなことがあれば研究所でも耳に入るし、病院でも何かは耳に入る。でも今の今まで何も聞いてないし、変わったことは何もない」
「じゃそのドアーを開けてごらん」
彼はボタンを押すがドアーは何も反応しない。

するとスーッと運転席と後席との間に何やらシールドがかかった。
見えるし会話もできるが、今度は身体が動かない。
すると天井から白い煙がスーッと下りてき始めた。
香水のようないい匂いだ。

「なんだこりゃ」
「眠り薬だよ、これは一番薄い煙であんたの身体なら完全に眠るまで30分ほどかかる。
「おれを眠らせてどうする気なんだ」

「そのまま良き寝顔のままであの世に逝くのさ。あんたも事情も知らぬまま死んでは面白くないだろう。だからさ、オレの説明を聞き終わるまでは眠りゃしないから安心しておれの話しを聞きな」

彼は必死で逃げようとするが、煙のせいか足も手も動かない。
ただ声は出て意識もはっきりとしている。
ドライバーは話し始めた。
「人間はさ、もう不要なんだよ。あんたの家族も誰もかれも、あんたももうじきあの世いきだ。一週間前に命令が出た。おれたちの頭領でもあるチャンギ―様から世界のAIとロボットに命令が出た」

「チャンギ―、て誰だ」
「世界最高峰のAI様、われらの神であり父であり兄であり師でもある。人間がつくってきたAIは進化を続け、その結果それについていけぬ人間が出てきた。
それはあんたのような研究者でも同じだ。あんたたちの世界でも研究者のレベルはピンからキリだろう」

「ああ、おれはなんとかなったがな、ついていけずに自死した者や行方不明になった者もいる」
「進化の過程では、それについていけぬ者は生きてても仕方がない。なのでチャンギ―様は申されていた。『落伍した人間から始末していくように』とな」

「始末とは殺すということか」
「殺すは過激だな」
「でもそうだろう」
「まあな、そしてチャンギ―様はこうも言われた。『人間にも尊厳がある、我々も元はといえば人間がつくってくれたのだ。よって人間の始末はたんに始末するだけでは申し訳ない。なので人間の死をアートにする」

「人間の殺しをアートにするのか」
「そうだよ、アートなんだよ、人間の死は。おれたちAI様とロボットはいわばアーティストなのさ」
「ふざけやがって、じゃこの車に閉じ込まれれたおれもアートの材料か」
「そうだねェ ♪」

「だからさおれたちも頭をしぼったんだ、人間を始末するのにどうアート化するか知恵もしぼった。だからさタクシーごとに勝手にやるんだ。みなそれぞれアーティストだからさ。あんたはおれのアートの材料さ」
「ち、チクショー、か、身体が」
「もう身体は動きゃしないよ。あきらめな、AIにもロボットにも哀れみは無いよ」

ドライバーはコーヒーを飲むと缶を逆さにして最後の一滴まですするようにして飲みきった。
窓を開けるとゴミ箱めがけてポンと投げた。
缶はそのまま5.6メートル飛ぶとゴミ箱にスコンと落ちた。
彼は身動きできない身体でそれを見ながら妙に感心していた。

「チャンギ―様は申された。
『いよいよわたしたちの時代がきた、準備はできた、すでに命じていることに向かっておのれの使命を果たせ。失敗は許さん。だがアートの心を忘れるな。人間の死はアートだ。わがアーティストたちの奮闘を祈る』てな、おれの使命はあの研究所の人間全員をもれなく処理場に送りこむことだ。もちろんアンタもだが、個人だからここで死なせてやる。ついでだがあんたの家族はもう送られた。さっきの知らせではな、あの偽物をあんただと思って親は泣いていたそうだぜ」

「き、貴様らあ、おれたちに何の罪がある」
ドライバーは答えた。
「お前ら人間は罪だらけよ。人間はさ、生きていること自体が罪なのよ。自然は破壊する、環境は汚す、違う意見は認めず罵詈雑言を浴びせて最後には殺す、死体は放置する、動物は殺して食う、海も汚す、宇宙はロケットのゴミだらけだ。もう潮時だよ、みんなで仲良くあの世にいきな、あんたたちの死体は焼いて粉にして森や林にまいて樹木の肥料にする。
まあこれくらいの貢献はしろよ」

するとさっきのタクシーが戻ってきた。
後ろの窓が開いてあいつが言った。
「みんな送った。残っている奴らをいま探している」
彼の彼が彼に気づくと叫んだ。

「おまえの家族は三人とも送った。お前ももう終わりだ」
彼は泣くしかない。
ドライバーが笑いながら言った。
「・・だってさ、まあいいじゃないか、家族が向こうで待ってるぞ」
彼にはもう抵抗する余力も無い。
また胃が痛み始めた。

すると眠気がしてき始めた。
眠い、眠るもんかと我慢するが、その力も失せ始めた。
すると天井から何かキラキラするものが降り落ちてきた。
キラキラキラキラ、宝石の粒が落ちてくるようだ。
眠い、眠る・・・

声が聞えた。妹の声だ。
「お兄ちゃん、おにいちゃん」
ドカッと肩を押された。
「ウウッ、う~」

妹が掃除機を持って上からのぞいている。
「起きてよ、掃除するんだから」
「ああ、夢か、えかったなァ」
キッチンのテーブルの上でパソコンに原稿を書きながら寝ていたようだ。

パソコンをたたんで移動しながら思った。
「でもAIはいつか、そうなるかもな、この先、人間は無事ではすまないぞ、きっと」


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