本の散歩 7/69@文京区 東京カテドラル関口教会

画像1 『霊性の哲学』若松英輔。大学で心理学科だった友人から薦められた。東西の精神史、宗教史を考察しながら、日本における霊性を捉えようと試みる本。若松は繊細でナイーブな感性でありながら強靭な思考力を持つ人。学者に特有なクールさはなく、人の持つかなしみを底に湛えた慈愛に満ちている。本人は批評家・随筆家と名乗っているが、詩人であり思想家の印象。NHKの「100分de名著」の解説も分かりやすくて鋭い。同世代のホープ。撮影は18世紀に奇跡のあった仏のルルドの洞窟を模した場所。前時代的なムードが懐かしい静寂の地。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?