続・本の散歩 36/69@新宿 ゴールデン街

画像1 『スモーク&ブルー・イン・ザ・フェイス』ポール・オースター。タバコが美味そうな映画なら『コーヒー&シガレッツ』と『スモーク』。観終わるととうに止めた煙草を吸う真似でもしたくなる。舞台はブルックリンの葉巻店。主人のオーギーは毎日街角を撮るのが趣味だ。そんな男が語るとびきりあったかなクリスマスストーリー。嘘か真か。いや、一人でも信じる者がいれば本当でない物語などない。原作のP・オースターがウェイン・ワン監督と意気投合し脚本も担当。エンディングに流れるはトム・ウェイツ。心地よく煙に巻かれる。人間臭い街の一隅で。

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