続・本の散歩 2/69@横浜 元石川

画像1 『高校生のブルース』劔 樹人。思えば高校時代は虚ろだった。部活もしていたし友だちとも遊んでいたし片思いをしたりもしていた。が、わたしの場合、高校時代と言えばコレだと実感を持って思い出すものが極端に少ない。ところが本書を読んだら「え、みんなそんなもんだったの?」と思うほど高校生活の”何も無さ”が溢れていて堪らない。おれの高校生活もまんざらじゃなかったか、とあの虚ろな日々が愛おしく思えてくる。そういえば何にも無い日々の中にも奇跡みたいな一瞬はたしかにあった。馬鹿セツナイ。冬休み、人気のない高校にて。

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