本の散歩 5/69@横浜 山下町

画像1 『谷内六郎画集』谷内六郎。 かつて週刊新潮の表紙を飾っていた谷内六郎。子どもの頃、気にも留めずに見ていたそれらが素晴らしい絵だったと知ったのは、アニメーション作家の和田くんから借りたこの本からだった。やさしくて、あたたかくて、かなしくて、胸が焦がれるほどの郷愁。この世界に入りたい、この時代に戻りたいと思うのは、わたしが歳を取ったせいなのか。もちろんそれもあるけれど、谷内の絵には単にノスタルジーを呼び起こすだけではない強烈な何か、アバンギャルドな何かが潜んでいる。谷内六郎は人の琴線を見つけた異次元の人。

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