本の散歩 6/69@横浜 青葉台

画像1 『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』栗原康。 電車の中で読んでる人がいて、思わずタイトル買いした本。伊藤野枝は大正期に大杉栄らと活動した無政府主義者。いわゆるアナーキスト。以前大杉栄の自叙伝を読んだが、こうした社会活動家たちの話は滅法面白い。栗原康のキレキレの文体が時々うざったく感じるが、絶妙にユーモアもあってクセになる。野枝の目指した無政府主義とは過激で暴力的なイメージとはほど遠く、市民の力を信頼した平和主義だと知り、思いを改める。ただ、野枝の子どもたちの名前はあまりに常識離れしてて気の毒。

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