続・本の散歩 44/69@横浜 中区本町

画像1 『怪人二十面相』江戸川乱歩。小林少年に憧れて少年探偵団を結成した。いつ事件が起こっても行動出来るように瓶のフタを使って尾行の練習をした。事件は起きなかった。頁を開くと今も子ども時代の高揚感が蘇る。唯一無二だからこそ今もなお新しい。読者諸君…と、ですます調で読者に話しかけるなどは今風に言うならメタ表現。文豪が子ども相手に斬新かつ挑戦的に書いた妖気とユーモア漂う探偵小説。実家の押入れから引っ張りだして何ヵ所かで撮った挙句、ようやくココだという場所を見つけた。間もなく補修の為に休館となる横浜市開港記念会館にて。

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