続・本の散歩 22/69@横浜 たまプラーザ

画像1 『20世紀の人間たち』アウグスト・ザンダー。『都市とモードのビデオノート』に山本耀司とヴェンダースが本書を愛読してる逸話がある。なるほど服飾にも映画にも大いに役立つ本。写真家アウグスト・ザンダーが20世紀初頭にドイツの人々を撮影した肖像写真集。農夫、仕立屋、銀行家、ダダイスト、マッチ売り、熊回し…。瞠目するのはどの人も皆その人らしいこと。着ている服がその顔やたたずまい、職業や境遇と相まって人格を成す。大量のポートレートの最後は「死」。まさに人間図鑑。大量生産ではお目にかかれぬ服に出逢える“至福な私服”で。

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