続・本の散歩 1/69 @大田区 上池台

画像1 『瀕死のエッセイスト』しりあがり寿。‘メメント・モリ’とは「死を想え」という意味のラテン語らしい。かつて一休さんはしゃれこうべを杖の先につけて「ご用心ご用心」と正月の町を歩いたというが、そんな非常識にこそ真実はある。しりあがり寿はのほほんとしたふりをして読む者に死を突きつける。死は笑いを苦しみをロマンを喜びを生む。こちらは半笑いで切なくなったり固まったりして行き場のない顔になる。うちの壁にはしりあがりの絵が2枚掛かってる。愛するともなく愛してる。通りがかりに見つけた場所で、線路の轟音を浴びながら。

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