本の散歩 54/69@渋谷区 東京ジャーミィ

画像1 『ハリール・ジブラーンの詩』神谷美恵子。レバノンの詩人ジブラーンの詩とそれを訳した神谷が味わいを語る本。抜粋したのは『預言者』の一節。アル=ムスタファなる預言者のコトバで紡がれる散文詩。愛、結婚、労働、死など世界のおよそについて語られる。ジブラーンは回教徒の多い国にあってキリスト教徒だったが、その中において異端的であったらしい。が、宇宙的視座から見たら大差はない。ジブラーンは自ら預言者を創作し、神と一つになろうと試みた。翻訳を通じて神谷も神を感じただろうか。初めて入ったモスクにて。ココロを奪われる。

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