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「沈清歌の唄い手」映画感想


春香伝という作品をかなり前に観たことがある。(中3か高1だったかな?)でほとんど内容忘れてますが、、、
北朝鮮に拉致された
映画監督シン・サンオクと主演チェ・ウニ
で撮った映画だった。

両班(ヤンバン)と妓生(キーセン)との間の恋愛物語にパンソリが流れていたのは覚えていて、それがきっかけで今回の映画を観ました。

民衆の伝統芸能であることは
一世達から聞いていた
春と秋に親戚が集まる淀川の河川敷で
宴があり、興が乗ると唄いだしたものです。

ぼくは言葉がわからず唄の意味は知る事はできなかったけど
なんとなく物語を唄っていると感じ
ただ、太鼓に合わせて体全体で表現する
唄い手のばーさんを眺めながら
そのリズムに身を委ねていた。

こういう史劇には、卑劣な策略や
権力争いのドロドロ、暴行、凌辱が
ついてまわるが
作品はそうではない。

あくまで個人的な感想だが
観終わって、一つの清風が吹いたようだ
主人公の健気さと真の強さと
(己の信念を貫く)
そして、作中、風景の美しさにも
見惚れたかもしれない。

数奇な運命というよりも
一途な志とぼくは受けとめた。

観て三時間経過するも
その清風はいまだ胸の内に残る。

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