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眠りの儀式

5/3
誰か私をGRLとSHEINにアクセスできないようにしてくれ。

5/4
弟と夫の3人で焼肉に行く。家族サービスの日。

大好きな夫、友人、家族、仕事相手としか接さない。全くの他人から切りつけられるような悪意を向けられることがたまにある。
私とは全く関係のない場所に行き、幸せになってほしいと思う。

5/5
布団に寝転がってNetflixの「ハートストッパー」を延々と観た。天気の良い日に引きこもってNetflixを観て過ごせるなんて贅沢だ。

薬を飲んで布団に入り眠りにつくまでの間にこの日記を書いている。
最近は一行二行書いて、GRLかSHEINのパトロールをしていることが多い。
パトロールは楽しいのだが、目が冴えて寝付けなくなることもある。

布団の中で目を瞑ってジッとしていればいずれは眠りにつけるのかもしれない。大抵の人はそうやって眠っているのだろう。

寝付けないとなると、もう、やることなんかない。薬を飲んでいるので気分転換に夜の散歩も出来やしない。

先日は真夜中にクッキーを焼いた。
翌日の朝に焼いて食べられる様にフォカッチャのタネも仕込んだ。
クッキーの型が棚の奥の方にあり、手が届かなかった。椅子に乗りがちゃんがちゃんと捜索した。
そこに夫が起きてきた。ぎょっとしていた。
真夜中に椅子の上に立っている妻がいる。輪っかにしたロープを首にかけようとしていてもおかしくはない。
ロープは見当たらず、粉だらけの台所を見とめていた。
夫も慣れたもので「うう」とか「ああ」とか言いながら布団に戻っていった。
「真夜中に小麦粉のものを作って食べて、明日の朝起きたら絶対、必ず、100%の確率で“小麦粉を食べすぎて体が重い”と泣き言を言う。しかし手首を切る、遁走する、に比べたらささいなことだ。妻も大人になったもんだ」という表情をしていた。
私は思う存分クッキーを焼き、出来たてを食べ、満足して寝た。翌日はだるくて仕方がなかった。
小麦粉は怖いので、捨てた。

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