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新型コロナウイルスで入院した僕が今度は濃厚接触者になって隔離された話


オサリオが退院して5か月が過ぎた。そして今度はなんとオサリオは濃厚接触者に認定されてしまった。

4月に続き8月ににコロナをオカワリしてしまうのか、無事ピンチを乗り越えるのか。びくびくしながら書き出そうと思う。

わが子たちが友人たちに囲まれて「おまえの父ちゃん濃厚接触者♪」って歌われないことを切に願いながら。

赤坂さん(仮名)、よもや再び連絡を取り合うことになるとは夢にも思わなかった保健所の保健師さんがこれ以上大変な思いをしないことを切に願いながら。


なぜ今度は濃厚接触者になったことをことを公開するのか

新型コロナウイルス ” SARS COVID-19 ” に4月に罹患し入院したたことを以前noteに寄稿した。

そこから数か月を経て日本の罹患者や濃厚接触者に関するルールが色々と代わっている。本当に正しく変わったのか?と思う変更もありながらも変わってきている。今やいつ誰が罹患するかわからない中で今の状況を共有したって悪くないだろう

さらに抗体についても様々な研究から分かってきた。共有しておきたいと思ったって悪くないだろう



濃厚接触者って

4月に会社の経営陣含めた多くの同僚と、はたまた家族も濃厚接触者にしてしまった僕、そしてオフィスの消毒代で会社に大枚をはたかせてしまった僕。その僕が今度は濃厚接触者側になるとは夢にも思わなかった。

濃厚接触者、なんだかラブラブな恋人同士しかならないような響きだが新型コロナウイルスにおける濃厚接触者の定義は全く違う。

陽性反応がでたコロナ罹患者とその罹患者の発症二日前までに密な空間に15分以上一緒にいた場合に濃厚接触者として認定される。

つまり「会議室で打ち合わせをした」「職場でデスクが近い」「同じ家に居住している」「飲食を共にした」「接待を伴う飲食店で接触した」「一緒に長野県の白馬に旅行に行った」「恋人とラブラブ」「畑を耕した」などだ。

あ、最後だけは農耕接触者の方々だから全く違う。日本の農業を支えてくださって本当にありがとうございます。


抗体検査

実は7月に妖精の導きにより抗体検査はしていた。

4月に新型コロナウイルスに罹患し、20日にも及ぶ入院生活を余儀なくされた僕。当然抗体は出来ているのでもう感染はしないと思っていた。僕が前回のnoteを書いた際には経営者友人などから連絡が来て「実は僕もこっそり抗体持ってるんですよー。発症しなかったけど(テヘペロ)」といった連絡も来たりした。苦もせずに抗体を手に入れて羨ましーわーとも思ったりした。

更に海外では一度新型コロナウイルスに感染し抗体をもっている人は移動や活動に制限を設けず自由に世界を移動できる「免疫パスポート」なる計画も浮上していた。

ところがだ、

7月13日にロンドン大学キングスカレッジの研究機関が衝撃的な調査結果を発表したのだ。感染後3か月後には「抗体保有者は16.7%」に過ぎないと。実に衝撃的な調査結果だ。

ガビガーン

そして当然感染後3か月以上たっていた僕に抗体が残っている可能性はとても低い。

ガビガーン

正にそんなタイミングで知人から「4月にコロナ罹ったみたいだから抗体検査してみない?」という導きがあった。正に妖精の導きだ。きっと俺には抗体が残ってるはず!類まれなラッキーボーイのはず!ってことで早速抗体検査をした。結果は陽性。

せめて妖精ならよかったのに!

って、いやいや抗体が陽性って事は抗体が残っていたのだ!

言わせて頂こう。そう俺はついている。ウルトララッキーパースンだ。


濃厚接触者への道

そんなこんなな日々を送っていた8月中旬に「濃厚接触者になったかもしれない」との連絡を受けた。詳細はご本人のプライバシーや関係先との関係性があるので書かないが前回のコロナ入院の辛さ寂しさを思い返し大きなショックを受けた。僕が再感染して家族に移すのは絶対に避けたい。一人隔離しかないとの思いですぐにアパ直でアパホテル六本木を予約した。ジャンボな僕には風呂も便座もスモール。しかし3,500円だ。

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竜宮城か新しくなった江ノ島駅のようである。中にいるのは乙姫か、はたまたアパ社長か。

その夜、アパ客室で角ハイの缶をぐいぐいやっている時にふと閃いた!

「もし、もし抗体がまだ残っていたら濃厚接触者扱いされないじゃん!これに気づいた俺天才じゃん!バカボンじゃん♪」

早速日本の医療機関でも使用されている抗体検査キットを持っている関係者に連絡を取り翌日検査をすることに。しかし結果に喜び勇んだ抗体検査から更にひと月以上たっている。感染から約5か月だ。望みは非常に薄い。

翌日になった、いざ抗体検査! 抗体検査は血液採取の為に針で薬指の指先を刺して血を出すのだが野球、テニスをやってきた僕の指先は固い。野球用グローブはめてなくてもグローブと言われる僕のごつい手。痛みに耐えながら何度か針を刺すのだが皮膚を貫通してないらしい。血が出ない。

っておい、いきなり3か所から血が出始めたじゃんかよー。一発目で刺さってたんじゃんかよー。無駄な痛みだったじゃんかよー。  

「時を戻そう」

ってポーズを決めたところで時なんか戻るわけはないので3か所からぷくぷく出てくる血を抗体検査キットに流し込みアイムノットレイディーbutアイムレディー。後は15分待つだけだ。

抗体には2種類あって一つはIgM抗体。これは現在感染中(感染初期)。そして待ち望んでいるのはIgG抗体。これは過去の感染によりウイルスに対して抗体・免疫があることになる。

新型コロナのどの検査キットでも同じなのだがC,G,Mという3つの線が出るラインがありCが出なければ無効。検査失敗。

CとMのラインが出ると絶賛感染中。

CとGのラインが出ればIgG抗体保有で免疫ありだ。

いっぱい痛い思いした検査結果や如何に ↓

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CとGがくっきりと=IgG抗体が陽性=抗体あり

うしゃしゃー!くっきり出たー!こればかりは喜びの陽性!

そしてなんとまだIgG抗体様がしっかりと残っている!「アイ・ジー・ジー♪ アイ・ジー・ジー♪」思わず歌ってしまう♪

医者の友人にも写真を確認してもらったがIgG抗体がしっかり残っているのは間違いない。

再度言わせて頂こう。そう俺はついている。ウルトララッキーパースンだ。

よし、家に帰ろう


保健所からのラブコール

帰宅すると僕のスマートフォンに見慣れた、懐かしい番号から着信入った。

「〇〇保健所の赤坂です。お久しぶりです。」懐かしいハキハキした声だ。

「ご無沙汰してます。お元気でした?」と返す僕。

行きつけの飲み屋じゃないんだからと思わず笑ってしまう。

「この度は濃厚接触者としての自宅待機と自宅内隔離のお願いの電話を差し上げました。」

「それがですね。今日抗体検査したら抗体があったんで濃厚接触者の対象にはならないと思います。自宅待機もいらないですよね?」

「え!? はあ。ちょっと前例がないんでお医者様と上司に確認してまたお電話します。」

そりゃそうだな。感染して入院して、今度は濃厚接触者としてノミネートされるなんてそんなに前例あるはずがない。


(翌日)

「赤坂です。あのー、お医者様と上司と相談したんですが、誠に申し訳ないんですが抗体保持者は濃厚接触者の対象としないというルールがなくてですね。」

「ルールがない!? まあそうでしょうけど、うんそうでしょうね。」

「なので自宅待機もなんですがPCR検査の方もお願いします。」

ガッガガ ガビガーン! また鬼滅の棒で秘孔突きかよ!

「PCR検査だけは無しに出来ませんかね。4月に6回も鼻の奥の一番敏感なところ突かれまくって鼻血まみれになって。いやですー。」

ここでまた優しい赤坂さん、医師と上司に確認をして連絡してくれると。本当にお手を煩わせて申し訳ないけど鬼滅のPCR検査棒だけは避けたい。

結果今は一部の病院で唾液でもPCR検査が出来るようになっていることを調べてくれ一件落着

Tips: 皆さんに共有しておくと現在日本は政府単位でのルールではなく地方自治体単位での濃厚接触者対象やPCR検査必要、不要の判断。居住エリアによってはマスクをしていれば同じ部屋で会議をしていても濃厚接触者対象外だったり、濃厚接触者になってもPCR検査必要なかったり。唾液検査じゃなかったら住民票移してたわ。


オフィス消毒

さて、会社の管理部では僕がまた妖精だったら消毒をしないといけないのかとの議論が起こっていた。そりゃそーだよね。3フロア分の消毒費用めっちゃ高いもん。

しかしコロナプロフェッショナルになっているオサリオは即答した。「必要ない」とプレミアム髭ディズム並みに「ノーダウト」だと。

何故なら米国の国立アレルギー・感染症研究所の調査研究の結果、新型コロナウイルスの物質上の最大残存期間は急激に感染力を低下させながら一番長期に残存するプラスチック上でも最大72時間  (約3日) だと分かったからだ。三連休を挟み出社から3日以上過ぎている以上消毒には何の意味もない。

因みに他のヒト・コロナウイルスは最大9日間残存する。新型コロナウイルスは残存性は極めて弱いのだ。感染力は極めて高いが残存力は弱い。

企業の管理部の皆さん是非以下記事をご参考に。浮いた費用でオサリオにご馳走してね😉


エピローグ


抗体の妖精のおかげで無事感染せずに自宅待機期間を終えたオサリオはシャバに出る喜びに溢れ、たらりらりーんとオフィスに着くと真っ先にCEOの平田とばったり出くわした。平田の口から飛び出した最初の言葉

「おかわりしなかったんですか~ ざんね~~~ん!」

ひどくね?(笑)


エピローグアフターエピローグ


4月の入院費用を支払いに入院先の病院に行ったときにとんでもない事実を知ってしまった。何気なく各科の担当医が掲載されているボードを見ていた僕の目に飛び込んできた衝撃の事実


「外科医 ぎょろり〇彦」

外科なんかーい!

おしまい


次の話 新型コロナから自分と大切な人たちを守るために

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