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雑記20181104 何を食ってきたのか問題2

2009年頃だったか、それまで4年近く美味しく食べ続けてきた瀬谷区の壱六家で何時も通り硬め、多めのオーダーをして出された豚骨醤油ラーメンをご飯と一緒に美味しく食べるはずが、なにか違う感覚がした。
おかしい、味はいつもどおりだ。チャーシューも普段どおりのパッサパサだ。しかしこの違和感はなんだ。

疑問にかられたまま、直感に従い佐野ラーメンを食べたところ、美味しく感じた。
それまでの佐野ラーメンの印象である淡すぎる繊細な味が、旨味に溢れた繊細な味に変わった。

年取ったから味覚変わったんだなこれ。

趣味も同じだと考える。
ラグナロクオンラインを離れた頃、自分が時代のエッジから振り落とされたと自覚した。
ラグナロク上で知り合った年下の友人の熱狂がわからない。ネット上の熱狂がわからない。流行りの先端にいて体験するのではなく、あとから知識として触れる感覚は、自分が年を取ったのだと実感するには十分だった。

今、年を取るのもいいことだと考えて生活している。

年を取ったことでわかってきた味わい方もある。
書店で興味を引くものも10年前とは違うが、これらも今までの経験があるから興味が向くものだ。

食事も同じ。
天下一品も家系も山頭火も食べて美味しかったから、十文字ラーメンもフードコートおラーメンも味わい深いと感じるんだろう。
食べ放題で全種類制覇する楽しみを知っているから、時間内で満足する、亮ではない質を考え、金額を気にしない食べ方もできるんだろう。

流行りから振り落とされるのは怖い。
怖いが、振り落とされたからと言って怖いだけでもないんだ。

楽しもう。

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