8月最終日に咲いた朝顔に想う「自分のペースでいいよ」
今年は久しぶりにベランダで朝顔を育てました。のんびり屋の朝顔で、まったく花を咲かせる気配がなかったのですが、8月31日、無事大輪の花を咲かせました。
この朝顔。わたしのTwitterでもよく登場するため、「お花は何色でしょうね~?」なんてお声をかけていただいておりました。このため、いつしか「うちの朝顔」から「みんなの朝顔」になっていました。
朝顔を育てるきっかけ
「今年の運動会の代休は、どこかに連れていって」という息子。
3年前までは「お母さんは仕事」と学童に放り込んでいました。このご時世で学童もやめ、運動会も中止が続きましたが、今年は運動会が開催され、代休が復活したのです。仕方ない、休みを取るか、と思っていたら思いがけなく息子からデートのお誘いがありました。
息子の希望は「浅草」&「スカイツリー」。空いている間にと、早朝に浅草寺にお参りしましたが、まだスカイツリーが空いていない時間。浅草寺の雷門の近くにある、浅草文化観光センターに立ち寄ったところ、スタンプラリー用紙と一緒に朝顔の種をもらいました。
ここで、浅草と朝顔に何の関係があるの?と思った方もおられるかもしれません。
浅草では明治初期、植木屋さんが大輪や変わった色の花などの朝顔作りを始め、一大ブームを巻き起こしたそうです。都市化の波と共に大正時代に植木屋さんは廃業してしまったのですが、戦後まもなく、地元有志によりお祭りのかたちで復活しました。今や夏の風物詩となっています。
ちなみに、朝顔は奈良時代に中国から「薬草」として日本に伝わったそうです。
毎年、ベランダでふうせんかずら、パンジー、へちまなどいろいろ育ててきたので、今年は朝顔を育ててみようと思い立ったのでした。
花を咲かせない朝顔
種を植えて数日。かわいい双葉が出てきました。
すくすく伸びたのはいいのですが、一向につぼみを付ける気配がありません。毎日、水やりしますが、つやつやの葉っぱを増やすだけです。
つるの先っぽを切る(「摘心」と言います)と花が付きやすくなる、と聞き、早速切ってみますが、つるの勢いが増すだけ。
「夏休みになったら咲くかな?」
「8月には咲くかな?」
「お盆には咲くかな?」
まるで、どんぐりを庭に植えて芽が出ないと言っているとなりのトトロのめいちゃんのように、毎朝水やりをしながらプランターとにらめっこしていました。最後には、「もう8月中に咲かなくてもいいよ」とツイート。
8月30日の無名人インタビューの中では、「今一番気になっていること」という質問には、「ベランダの朝顔がいつ咲くか」と答えました。
遂に開花
無名人インタビューで心の中を出し切った次の日、8月31日朝。
大きな朝顔が咲いていました。
「ちゃんと準備しているんだからさ~」とでもいった感じで、それからは毎日のように、晴れの日も、雨の日も、きれいなお花を咲かせてくれています。
朝顔に自分を重ねる
朝顔が咲くのは早いもの競争ではないんですよね。確かにパッケージには開花時期7月~10月と書いてあったかもしれませんが、あくまで目安。自分のうちのベランダの条件とは違うかもしれないのです。
朝顔は咲きたいときに咲くのです。
自分もそう。
適応障害を克服した今だって、ちょっとした評価に一喜一憂したり、
他の人の成長スピードと比べて落ち込んだりすることはあります。
子どもだってそう。
学校行きたくないと言ったり、塾の勉強をしなかったりしたら、オロオロしてしまいます。
でもね。
充実したら、花は咲きたいときに、咲くのです。
咲かない花だって、一生があるのです。
朝顔、育ててよかった!
こんな朝早くに来てくれたから、とたくさん種をくれた
浅草文化観光センターの方!感動をありがとう。
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