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イスラエルはジェノサイド国家か

ハーベスト・メールマガジン 5月10日(金)「イスラエルはジェノサイド国家か」からの引用です。

5月も半ばに入りました。いつもハーベスト・タイムの宣教活動を応援してくださり、ありがとうございます。スタッフ一同、皆様の祈りに支えられ、日々励んでおります。
 5月12日(日)~14日(火)まで月例会のためにオフィスを留守にしますので、前倒しでメールマガジンをお送りします。

1.米国の諸大学で広がる反イスラエルデモ
(1)米国の諸大学で、反イスラエルデモが広がっています。4月17日にコロンビア大学で大規模なデモがあり、治安部隊が出動するほどの騒ぎとなりました。この動きは、ハーバード大学、UCLA、MIT(マサチューセッツ工科大学)などの名門校にも拡大しています。5月6日現在、カリフォルニア州の100以上の学校で警察とデモ隊の衝突が発生していると報じられています。UCLAの学生たちへのインタビュー動画を観ましたが、善良そうな青年たちが、正義感に燃えて、「イスラエルはジェノサイド国家だ」と憤っていました。

(2)しかし、今回の「ガザ抗議デモ」を扇動しているのは活動家たちであるという事実を見逃してはなりません。彼らは、ハマスに資金提供している組織から資金提供を受けていました。さらに、バイデンに資金提供している組織からも資金提供を受けていました。彼らの破壊活動を称えているのは、ハマスを初めとするイスラム過激派の人たちです。日本のマスコミは、この事実を覆い隠し、イスラエルが悪いという印象操作を行っています。

2.ジェノサイドという用語
(1)ジェノサイドという用語は、第二次世界大戦中のホロコーストの悲劇を念頭に作り出された造語です(1944年、ポーランド出身の法学者ラファエル・レムキンが提唱した)。つまり、この用語は1944年以前には存在していなかったということです。

(2)ジェノサイドを定義すると、「特定の民族、人種、宗教、国家集団などに属する人々を、部分的、あるいは全面的に破壊しようとする行為」ということになるでしょう。ナチスによるユダヤ人迫害は、まさにこの定義に当てはまります。ジェノサイドは、1948年のジェノサイド条約によって、国際法上、最も重い犯罪の一つとされました。では、イスラエルはパレスチナ人を抹殺しようという意図を持って行動しているジェノサイド国家なのでしょうか。結論から言いますと、イスラエルはジェノサイド国家ではありません。

3.ハマスのプロパガンダ
(1)「イスラエルはジェノサイド国家である」という批判は、テロ組織ハマスやその関連組織が政治目的で拡散しているプロパガンダ(政治的宣伝)です。彼らは、偽情報によってイスラエルの評価を下げることを目的としたメディア戦争に勝利しつつあります。米国の諸大学で起こっている反イスラエルデモは、その証左です。

(2)イスラエルがガザ地区で遂行している軍事作戦は、昨年の10月7日に起こったハマスによるテロ攻撃に対抗するためのものです。このテロ攻撃は、無防備な一般市民を対象として、無差別に行われたものです。ハマスのテロリストたちこそ批判されるべきです。第二次世界大戦を専門とする英国人の歴史家アンドルー・ロバーツ氏(Andrew Roberts)は、「ハマスはナチスよりも邪悪である」との記事を書いています(The Washington Free Beacon, 11/24, 2023)。彼は、ナチスにはユダヤ人虐殺という犯罪が明るみに出ることを恥とする側面があったが、ハマスとその支援者たちは、ユダヤ人の大虐殺を喧伝し、それを誇りとしていると論じています。

(3)戦争はいかなる場合でも悲惨なものです。一般市民、特に子どもたちが傷つくのは、本当に辛いことであり、悲劇です。私たちが考えなければならないのは、この悲劇の責任は、誰にあるかです。イスラエルは、あらゆる方法を駆使して、一般市民の避難を勧告しますが、ハマスはそれを許しません。彼らの戦略は、一般市民を盾にして戦うことです。

(4)イスラエルの価値観とハマスのそれには、天と地ほどの違いがあります。①イスラエルは、いのちの尊厳を認めますが、ハマスはそうではありません。②イスラエルは、アラブ系イスラエル人であっても、他の国民と同じ権利と義務を認めます。ハマスは、イスラエルに協力したアラブ人を殺します(イスラエル国籍を持ったアラブ人も、ガザ地区のアラブ人も、ヨルダン川西岸のアラブ人も)。③イスラエルは多様な意見を容認する民主主義国家です。ハマスは、ナチスドイツのような専制国家です。④イスラエルは、憎しみのない世界観を子どもたちに教えます。ハマスは、ユダヤ人の抹殺は称賛されるべき行為だと、幼い子どもの頃から教えます。

4.霊的戦い
(1)反ユダヤ主義は、究極的には神の計画に敵対するイデオロギーです。イスラエルを抹殺することは、キリストの再臨を阻止する方法です。クリスチャンは、世界中に拡大する反ユダヤ主義や反イスラエルの運動の本質は、「霊的戦い」であることを見抜く必要があります。

(2)究極的な平和は、再臨のキリストによってもたらされます。イスラエルの祝福を祈り、ユダヤ人がイエス・キリストを信じて救われるように祈る人は、幸いです。

感謝。中川健一


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