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教会の携挙(1)

 イスラエル回復の準備が整ったある段階で、教会は天に挙げられます。いつそれが起こるかは分かりませんが、逆に言えば、いつでもそれが起こりうる状況にあるということです。預言的には、携挙は次に起こる超自然的な神の業です。携挙が起こると、死んだ聖徒たちは復活し、生きている聖徒たちは栄化されて、ともに天に挙げられます。
 携挙は、クリスチャンにとって大いなる希望です。その希望があるので、試練を乗り越えて生きることができるのです。携挙の内容を理解するためには、先ず、教会とは何かを知る必要があります。
 
普遍的教会
1.  教会(エクレシア)とは、建物ではなく信者の群れのことです。エクレシアの本来の意味は、「呼び出された者」です。この言葉は、2種類の教会(普遍的教会と地域教会)を指しています。どちらを指すかは、文脈によって判断します。一般論としては、教会という言葉が単数形で出てくる場合は普遍的教会を、複数形で出てくる場合は地域教会を指します。また、「○○の教会」とある場合は、地域教会のことです。

2.  普遍的教会は、不可視的教会です。つまり、神の目には見えていますが、人間の目には見えない教会という意味です。ペンテコステの日に教会が誕生しましたが、その日から携挙までの期間に救われる全ての信者は、普遍的教会に属しています。普遍的教会には建物も番地もありません。

3.  マタイの福音書16章18節の「教会」は、普遍的教会です。「そこで、わたしもあなたに言います。あなたはペテロです。わたしはこの岩の上に、わたしの教会を建てます。よみの門もそれに打ち勝つことはできません」。コリント人への手紙第一12章28節の「教会」も普遍的教会です。「神は教会の中に、第一に使徒たち、第二に預言者たち、第三に教師たち、そして力あるわざ、そして癒やしの賜物、援助、管理、種々の異言を備えてくださいました」(それ以外に1コリ15:9、エペ1:22~23、コロ1:18なども普遍的教会への言及です)。

4.  普遍的教会を表現する用語がいくつかあります。「キリストのからだ」(コロ1:18)や「新しい一人の人」(エペ2:11~16)がそれです。普遍的教会の一員になる方法は、聖霊のバプテスマです。聖霊のバプテスマとは、信者を教会の一員とする聖霊の働きのことで、信じて救われた瞬間に与えられる祝福のことです。つまり、真の信者は全員、聖霊のバプテスマによって普遍的教会の一員になっているということです。
 
地域教会
1.  地域教会は、各地に存在する可視的教会のことです。地域教会には、まだ救われていない人も含まれています。つまり、真の信者と偽の信者がいるということです。地域教会は種々の問題を抱えていますが、その原因の一つが偽の信者の存在です。パウロが伝道した時代には、一つの町に一つの地域教会しかありませんでしたが、信者の数が増えるに従って、一つの町に複数の地域教会が存在するようになりました。

2.  携挙に与るのは、地域教会ではなく、普遍教会です。つまり、真の信者だけが天に挙げられるのです。地域教会に属していても、まだ救われていないなら、その人は地上に残されます。次の聖句は、全て地域教会に言及したものです:1コリ4:17、2コリ11:8、1テサ1:1)

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