見出し画像

【雑学】はがきはなぜ「葉書」と書くの?

今日ははがきにまつわるちょっとした知識をご紹介。
はがきは漢字にすると「葉書」ですが、そもそもの由来は…?ということを調べてみました。調べてみるとなるほど!なことが分かってきましたよ。


はがきの語源は「端書き」

「葉書」と書くなら、葉っぱが関係しているの?実は、その語源自体は葉っぱと直接は関係していません。
紙の切れっ端に書いた覚え書きを「端書(はしがき)」と言っていたのがその語源。江戸時代には「端書」「羽書」と書かれており、手紙ではなく督促状のようなものをさしていたのが始まりです。

武士にとっての”天然のメモ帳”

では、どうしてはがきの字には「葉」が入っているのでしょう?
諸説ありますが、そのなかの一つに郵便局の木として指定されている「多羅葉(たらよう)」があります。

赤い実がまりのように群れを成している様子は、冬に見たことがあるという人も少なくないのではないでしょうか。多羅葉の葉は常緑で細長く20cm位。
この葉の裏側に釘や爪先など尖ったものでで文字や絵をかくと、すぐにその跡が黒く変色し、書かれたものは葉が枯れても残ります。そのため、古代インドでは文字を書くために使われていたそうです。
日本では戦国時代の頃、武士がこの木の葉に文を書いて送ったことが「葉書」の語源になったと言われています。現代でいう”天然のメモ帳”ですね。

実は、この多羅葉の葉っぱは実際に宛先を書いて定形外の切手を貼れば
今でも郵便物として運んでくれるそうです。本当に送られてきたらびっくりしてしまいますね!

郵便はがきの始まり

葉っぱのはがきではなく、今も使われているような郵便はがきの歴史は明治時代から。
明治4年(1871)に郵便事業が始まった日本では、明治6年 (1873)に官製の郵便はがきが発行されました。ちなみに、これはオーストリアで世界最初のはがきが1869年に発行されてから4年後のこと。

形状は今日の往復はがきのような二つ折りで、普通はがきとしては世界にあまり例がないものでした。当時の日本はまだ厚手洋紙の製造技術を持たなかったため、薄手の洋紙を折り重ねて強度を増そうとしたのが理由です。

絵はがきの始まり

絵はがきの始まりは、明治33年(1900)に私製はがきの使用が認可されたことによります。2年後明治35年(1902)には、万国郵便連合加盟 25周年を記念して、初の官製絵はがきが発行されました。

当時の絵はがきは、視覚的な美しさを楽しむだけでなく、皇室関連行事や博覧会など大きな出来事の模様をいち早く伝えるニュースメ ディアとしての役割も果たしていたそうです。

とあるお仕事がきっかけで調べてみたものを一部ご紹介させていただきました。冬にみたことがあるあの木は「多羅葉」という名前だったなんて…そこから勉強になりました。まだまだ知らないことばかり、日々学びです。


【玉城麻衣 たましろまい】
1993年生まれ、熊本県出身。
2015年、自分の人生で出逢う1000人の 縁ある方へ筆文字で「ご縁はがき」を届けるチャレジに挑戦、2年間を経て1000枚を書き上げる。
その翌年から「ご縁はがき講師」として 活動を全国で展開。 講演、セミナーは累計100回以上。 出会ったお客様の数は1100名を超える。
2018年7月「ご縁はがきのキセキ」 個人出版500部。
2020年11月福井新聞掲載。同年12月週刊誌「週刊女性」掲載。
2021年9月書道のはな*みちスカウトキャラバン、カリグラフィー部門グランプリ受賞。
2021年4月「一枚の奇跡」(文芸社)出版。
2021年4月初個展「ご縁はがき展」を東京都内にて開催。
公開講座の他、企業研修や公立高校での出前授業、学童や福祉施設においてもご縁はがきを通して、手描きの筆文字で感謝を伝える技術を普及している。

【お仕事について】
・公開講座へのお問い合わせ、
・出張講座などの講師のご依頼、
・デザインや記念品制作など書道家活動
下記リンクよりHPをご覧ください。
個別のお問い合わせもお待ちしております。
http://goen-hagaki.com/

こちらも随時更新しています
フォローいただけますと嬉しいです♪
■Facebook
https://www.facebook.com/mai.obara1
■Instagram
https://www.instagram.com/mai.tamashiro1/
■Twitter
https://twitter.com/goenhagaki/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?