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「詩の仲間たち展」とアトリエ郎女の話。/詩と朗読 poetry night 第85夜

「詩の仲間たち展」が好評のうちに終了した。
この6月下旬に、自宅の敷地内に建てたミニログハウス「アトリエ郎女」で、詩の同人会「火片」に所属する5人の女性詩人の詩画展を催したのである。
昨年、このアトリエで私個人の作品展を試験的に開き、まあまあ好評だった。この程度の小規模イベントなら私でもできる✨と自信がついたので、今年は仲間たちに呼びかけた。
とはいえ私は非健康な人間である。在廊する私の体調に合わせた開催日と時間(一日おきの午後2時から6時)ということで皆さんには了承していただいた。

アトリエ内に詩と絵、または詩と切り絵のパネル12作品とそれぞれが出版した詩集、そして詩誌「火片」を展示すると、なかなか見ごたえがある部屋になった。
初日から最終日まで、詩人や、詩を読むのが好きな人や、普段あまり詩を読まないけどここに来てみたかったの、という人が次々と来場してくださった。
パネルを余さず全部じっくり見て読んで、詩集まで見てくださる人。自分の好みの作品の前に引き寄せられるように立ち、あとは流して見る人。
そして、香りの良い紅茶とお菓子を真ん中にして、色んなお話をした。
「この詩を読んでたら、生活のことを書いてあって、なんか私にも書けるんじゃないかとちょっと思った」
「ちょっと思ったら書いてみればいいよ」
「この詩のここが良かった」
「私はこのパネル自体がカッコいくていいなと思ったよ」
「こんな感じで詩に接する場ってなかなかないから楽しい」
しゃべっていると、同じ場を共にする仲間のような会話になってくるのも楽しい。詩について、言葉についての話も構えることなく交わすことができた。
そして、ほとんどの人が長時間滞在し、
「ありがとう」
「なんか居心地良くて帰りたくない」
「また来るね」
とか言いながら、上機嫌で帰っていく。詩を身近に感じてもらうための場づくりは、概ね成功と言ってもいいだろうか?「現代詩 勝手に普及委員会」としても嬉しい限りである。

普段はこのアトリエで、絵を描いたりミシンで縫い物をしたり、ゴロ寝して漫画を読んだりしている。出しっぱなしにしても生活に支障がないのが良い。お客様が来たら応接室になる。仲間たちとの打合せ室にもなる。自分の作品も気ままに展示している。これからも大人の遊び場として、イイ加減に使っていけたらいいなと思う。


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