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パーソナルトレーニング指導者が持つ資格について考える。

独学でも取れるパーソナルトレーナーの代表的な資格3種類を紹介!

①NESTA-PFT
②JATI-ATI
③NSCA-CPT

以上3資格は民間資格で、それぞれの受験資格があります。詳細はこの投稿の最後に掲載させて頂きますので興味のある方はご参考にして下さい。

国家資格を習得しているトレーナーも

パーソナルトレーナーは広く体に関連した知識を習得することが求められます。そのため、必須資格はないものの関連する資格は非常に膨大です。

ここまでに紹介した3資格以外でも民間資格は沢山ありますが、パーソナルトレーナーをしている人の中には、非常に稀ではありますが次のような国家資格を習得している方もいます。

理学療法士
柔道整復師
鍼灸師
管理栄養士

ただし、こうした資格保有者はトレーナーになる前のキャリアで資格取得をしているケースが多いです。いずれにせよ、クライアントの健康を支える職業である以上、こうした資格取得を通したプロフェッショナルであることが、クライアントへの誠意であると個人的には感じています。

ちなみに私は
以下の資格を取得しています。

理学療法士
あん摩マッサージ指圧師

(国家資格)
介護支援専門員
(都道府免許)

上記で述べた民間3資格は理学療法士であれば少し勉強すればパスできる内容ですが、取得するにはやはりそれなりに厳しいものもあります。理学療法士でパーソナルトレーナーをしている人にも、あえて受験している方がいらっしゃいます。

しかし、この3資格は更新試験や、手続きがあり、当然有料です。

なので、ほとんどの理学療法士は更新しないでパーソナル指導を続けるようです。

なぜ更新しないのか?

このような民間資格っていわゆる「資格商売」と呼ばれるもので受験者から可能な限り金を搾り取るシステムなんですよね。

理学療法士は国家資格なので、4年の通学と実習突破、年一の国家試験合格という高い参入障壁がありますが、これに合格すれば一生モノの資格。更新の必要はありません。

国のお墨付きの、身体運動のプロとして信用と免許が与えられるのです。

こんな免許を持つセラピストが、わざわざ民間資格を取得するのは、自己学習目的でしかないのです。

わざわざそれほど必要でない民間資格にお金をかけて更新しても何も得はありません。

理学療法士は名称独占といって、有資格者以外が名乗ることは許されませんが、パーソナルトレーナーって、実は誰でも名乗れるのです。

※あん摩マッサージ指圧師は名称独占、業務独占です。マッサージというワードを単独で反復継続して使用することは、医師とあん摩マッサージ指圧師にのみ許されています。よって無資格のトレーナーがマッサージを行う事は違法となります。

そう、全くの素人でも明日からパーソナルトレーナーを名乗れます。まあそれは現実的にはありえない話でしょうが^^;

要するに資格が要らない仕事なんです。
でも、これらの民間資格試験合格を目標に専門知識を勉強する姿勢はクライアントへの誠意に直結するマインドだと私は思っていて、自分の自信にも繋がるし今からパーソナルトレーナーを目指す方は受験を考えてみても良いのではないでしょうか?

代表的な民間トレーナー資格の詳細を以下に記載します。
パーソナルトレーナー志望の方はご参考にしてみて下さい。

①NESTA-PFT
パーソナルトレーナーが持っている資格の中でも、特にメジャーなものがNESTAです。

NESTAとは「全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(National Excercise & Sports Trainers Association)」の略称であり、フィットネスの本場、アメリカのカリフォルニアに本拠地がある団体です。

NESTAが発行している資格が、「PFT認定(パーソナル・フィットネストレーナー認定)」です。この認定では、団体が考える「パーソナルトレーナーの資質」として必要な次の4項目について、学習と認定試験を行います。

・人の身体に関する幅広い知識
・科学的根拠に裏打ちされた高い指導技術
・クライアントとの接し方
・自分を売り込み、顧客を得るためのビジネススキル

そして、NESTA PFTを受験するためには次の要件を全て満たしている必要があります。

NESTA JAPAN(あるいは医学映像教育センター)にてテキストを購入済みである

CPR・AEDの技能に関して定期的なトレーニングを積んでいる(資格認定を受けていることが望ましい)

日本国籍または、日本での就労可能な在留資格を有する者

満18歳以上で、高等学校卒業以上の者、高等学校卒業程度認定試験合格者、またはNESTAが認定する教育カリキュラム修了者

次の①~④のうち、1つ以上の項目に該当する
①1年以上のパーソナルトレーナー・インストラクターなどの実務経験がある
②1年以上の運動部指導、フィットネス企業勤務経験がある
③体育系または、医療系の大学・専門学校を卒業している
④NESTAの認定する養成講座、養成コースを受講済みである

(公式サイトより引用)

※テキストは13,600円かかります。

※CPR・AEDの技能については、日本赤十字社などが主催している基礎講習を受ける必要があります。これは、この後に紹介するNSCAも同様です。
最後の条件のうち、①〜③に該当する方はすぐにでも認定試験を受けることが可能です。これを「ダイレクトコース」と呼んでいます。

もしいずれにも該当しない場合、④として次の2種類のいずれかを選択し、受験要項を満たす必要があるでしょう。

ゼミコース 16時間か32時間の養成講座を受講する。
WEBコース E-mailから配信されるテキストによる通信教育方式のコース
これらにより要件を満たした後、次のような日程で試験が実施されます。

・1日目…事前講習(8時間) 認定検定官による総復習。不受講も可。

・2日目…認定試験(2時間) 筆記のみで、4択問題形式で全125問出題。正答率8割、100問正解で合格。

テキストでは、運動生理学や生体力学、栄養学から始まり、売り上げやパーソナルトレーニングビジネスについても学ぶことができます。

手順は必要ですが独学でも合格可能です。

ちなみにですが、NESTAはPFT以外にも非常に多くの資格の認定を出しています。その数は非常に膨大なので、名前だけご紹介します。

ウィメン45+スペシャリスト
ウェイトマネジメントスペシャリスト
カーディオフィットネストレーナー
クラブマネジメントスペシャリスト
シニアフィットネストレーナー
ダイエット&ビューティスペシャリスト
ダイハードトレーニングスペシャリスト
パワーサプリメントスペシャリスト
フィットネスニュートリションスペシャリスト
メンタルフィットネストレーナー
レボリューショントレーニングシステムズスペシャリスト

②JATI-ATI
JATIは「特定非営利活動法人 日本トレーニング指導者協会(JAPAN ASSOCIATION OF TRAINING INSTRUCTORS)」の略称で、2006年に任意団体として創立しました。

そこで発行されている認定資格が「JATI-ATI」です。JATIの認定インストラクター資格といった意味合いですね。

国内の認定資格の中でも、比較的よく知られています。例えばスポーツクラブの業務委託契約で活動する際、この資格が必須であるジムも多いです。

そんなJATIの資格は、「トレーニング指導者(JATI-ATI)」「上級トレーニング指導者(JATI-AATI)」「特別上級トレーニング指導者(JATI-SATI)」と3段階の構成に分けられています。

基礎中の基礎であるJATIでは、「対象や目的に応じて、科学的根拠に基づく適切な運動プログラムを作成・指導するために必要な知識を習得したと認められた方(HPより引用)」に授与されることとなっています。

実際に資格を取得するには、次のような流れを踏みます。

JATIに入会して正会員となる
養成講習会(一般科目15.5時間・専門科目15.5時間・自己学習課題のワークノート提出)を受講する
全3回行われる認定試験(一般科目・専門科目)のいずれかで合格する
なお、②養成講習会を受講するには、JATIの正会員である以外に次の要件のいずれかを満たす必要があります。

4年制大学卒業者(卒業見込みを含む)

短期大学及び専門学校(専修学校専門課程 2
年制以上)卒業者(卒業見込みを含む)

国もしくは都道府県が設置した職業能力開発短期大学校もしくは職業能力開発大学校の専門課程、又は職業能力開発総合大学校の特定専門課程を修了した者(修了見込みを含む)

防衛大学校、海上保安大学校、気象大学校など各省大学校を修了した者(修了見込みを含む)

高等学校を卒業し、3年以上の運動指導に従事した経験のある者

当該年度の奨学生に選定された者

(公式サイトより引用)
上の流れですが、他に資格を持っている場合は、講習会を免除されるケースも多いです。

講習会の受講などが必要なものの、年間の合格率は7割〜9割と比較的高く、取得しやすい資格とも言われています。

知名度も高いので、独学での資格取得を目指すなら、まずはJATI-ATIから勉強していくのがオススメと言えるでしょう。

③NSCA-CPT
最後に紹介するのは、NSCAが発行している資格です。

NSCAとは「全米ストレングス&コンディショニング協会(National Strength and Conditioning Association)」の略称で、NSCAジャパンはその日本支部ということになります。3資格の中では最も歴史が古く、日本でも最も知名度が高い資格と言えるでしょう。

NSCAの認定資格は主に2種類、

・「NSCA-CPT=NSCA認定パーソナルトレーナー(NSCA-CERTIFIED PERSONAL TRAINER)」

・「CSCS=認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(CERTIFIED STRENGTH & CONDITIONING SPECIALIST)」

があります。

それぞれには次のような違いがあります。

NSCA-CPT

クライアントが求める健康増進や体力向上に関するニーズに合わせて個別のアプローチを用いてマンツーマンで運動指導を行う専門的能力をもつ人材を認定

CSCS

主にアスリートを対象に、傷害の予防とパフォーマンス向上を目的として、安全で効果的なS&Cプログラムを提供する知識と技能を有する人材を認定

(公式サイトより引用)
NSCA-CPTの試験は合計155問。試験時間は3時間で3択問題のマークシート形式で行われます。

試験内容は次のように構成されています。

クライアントに対する面談と評価(35問)
プラグラムプランニング(43問)
エクササイズテクニック(43問)
安全性、緊急時の手順、および法的諸問題(19問)
ノンスコアード問題(15問)
ノンスコアード問題というのは、今度の試験内容の参考にされる「採点されない問題」です。受験者には、どれがノンスコアード問題になるかは知らされていません。

NSCA-CPTの資格試験を受けるには次の条件が必要です。

・出願時に、満18歳以上で、高等学校卒業以上の者または高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)合格者。

出願時に、高等学校の卒業証明書、または学校教育法が定める4年制大学、短期大学もしくは専修学校の卒業証明書もしくは在学証明書、または高等学校卒業程度認定試験もしくは大学入学資格検定の合格証明書、または学位取得を証明する書類(学位授与証明書、修了証明書など)が必要。

・出願時および受験時に、NSCAジャパンの会員(正会員、学生会員、英文会員)であること。

・出願時に有効なCPRおよびAEDの認定を保持していること

・出願時に有効なCPRおよびAEDの認定を保持していない場合は、受験日の1年後までに、有効なCPRおよびAEDの認定証のコピーを提出すること。

(公式HPより引用)
ここでいうCPR、AED認定とは「実技講習があり、実技評価が含まれている」という2つの条件が必要です。該当する団体は公式HPに記載されているので、順次確認する必要があります。

学習方法は、「Webコンテンツ・テキストによる学習」と「対策講座の受講」の2種類になります。講座の受講は必須ではない点は、他の2資格にはない点です。

資格の難易度は3資格の中では高い部類に入りますが、CPR、AEDの認定さえ受けられればほぼ独学でも合格できる資格という点で、メリットが大きいです。

3資格でかかる費用を比較!

独学で学べるパーソナルトレーナーの資格の中でも特にメジャーなこの3種類ですが、実際に資格取得を目指すとなると、費用はどれくらいかかるのか気になります。

そこで、3種類の資格でかかる費用を簡単にまとめて比較してみました!(受験料、資格登録料、教材費などを全て含んでいます。税込)

NESTA-PFT…107,500円(WEBコースの場合)
JATI-ATI…113,400円(一般科目、専門科目)
NSCA-CPT…45,200円(認定試験受験料)
NESTA、JATIはいずれも10万円以上の費用がかかることがわかりますね。これ以外にも更新料がかかることもあるので、勉強とは別にしっかりと資金を用意しておく必要があります。
以上

最後に

いかがでしたか?
かなり本気にならないと資格取得は厳しいと感じますよね。

大好きなトレーニングを職業にするひとつの要素でしかありません。

ご自身のトレーニング経験を生かして、パーソナル指導するのもありだと私は考えていて、実際に知識がないと、自分のカラダだって変えられません。言い換えれば、極論ですが自分のカラダを理想とするクライアントがいたら、その方法を指導する事が出来ますよね。

結局は需要と供給でありますから、どんなに凄い資格を持っていても、あなたを求めるクライアントが居なくては仕事にならない。

実はコミュニケーション能力や、人間性が大切だったりします。

資格なんか必要ない!と、いう人もいてそれは否定しません。

求めるクライアントがいるならそれが全てだと思うから。

クライアントへの誠意があれば良い。

そのひとつのツールが資格取得だと私は考えます。

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