マガジンのカバー画像

ギター、バンド関連

30
ギター、バンドに関連するトピックで人気のあるもの、特に重要だと思うものを纏めました。
運営しているクリエイター

#エレキギター

Kemper Liquid Profileをどう活用するのか

この記事では、2023年5月に発表されたKemperの新機能Liquid Profileを実際に作ってみて、ユーザーがどのような恩恵を得られるのか、Kemperが推奨する使い方、ViViXとしてのスタンスを解説していきます。Liquid Profileについては下記の記事をご参照下さい。 今回制作したリグはTOKYO RIG PACK Vol.6としてGumroadやSONICWIREにて販売中です。これはFriedman IR-Xを使って作られたものですが、音を聴いた感

#PR Bogren Digital MLC Subzero 100レビュー

Bogren Digital MLC Subzero 100商品ページはこちら https://sonicwire.com/product/C1578 プラグインのギターアンプシミュレーターを使わなくなって早10年が経過しようとしている僕ですが、Bogren Digital MLC Subzero 100がどうやら新しい技術を導入して従来のIRによるキャビネットシミュレーションの問題を解決したという話を聞いたのでライセンスを頂いてレビューさせて頂きます。 何と言っても注

Neural Capture裏ガイドブック

本記事ではNeural DSP社のQuad Cortexをアンプシミュレーターとして使用するというコンセプトで 実機(アンプ、キャビネット、マイク)の音を再現する 音作りの柔軟性を最大限担保する というゴールを設定する場合にどのような使い方が出来るのかを詳細に解説します。 Neural Captureは必須実機に近い音を作りたいのであれば、Quad Cortexの中のアンプモデルやIRを使うのは正しい選択ではありません。 アンプについては、実際の回路に基づきつつもN

¥0〜
割引あり

KemperのLiquid Profilingがどんなものか予想する

突如発表されたKemperの新しい技術「Liquid Profiling」ですが、どういったものなのか現時点で分かっている情報を自分用に纏めてみます。 Liquid Profilingとはプロファイリングとモデリングの良いとこ取りと考えられます。つまり プロファイリングでアンプサウンドを忠実に再現した後に モデリング技術でGAINやEQの振る舞いを再現する というものです。 これまでKemperやTONEX、Quad Cortexのプロファイリング(アンプキャプチャ

ギターアンプキャプチャーの歴史、強み、弱み

アンプキャプチャー以前のアンプシミュレーターアンプキャプチャーという魔法のような技術が誕生するまでは、PODを代表とするモデリングアンプが主流でしたし、今もこれが主流です。モデリングというのは雑に説明するとアンプのような動きをするプログラムを作ることです。 00年代後半からはキャビネット、マイクの部分に測定データ(IR、インパルスレスポンス)を用いることが主流になりましたが、アンプ部分がモデリングであることに変わりはありません。IRの利点とデメリットについてはまたそのうち書

Quad Cortexを一日触って感じた凄み

とにかく軽い本体重量は1.92kg程度で、楽器屋から紙袋に入れて手で持ち帰れる程度の重量でした。既存のフル機能プロセッサ(5kgオーバーのラックサイズ)と比較するとこれは革命的です。 いきなりWiFi初回起動時にいきなりファームウェアアップデートを推奨されるのですが、WiFiに接続することで全てワイヤレスで完結します。作ったプリセットの保存や他人のデータをDLするのも全てWiFiです。 秀逸なUI/UXデザイン大型カラーディスプレイに本体背面の図が表示され、端子をタッチし