霊の通り道のあるアパート
以前、沖縄に住んでいたことがあるとnoteに書いたことがありますが、
その時のお話です。
バイクで日本一周をした時に行った沖縄にどうしても住んでみたくて、バイクに荷物を積んだまま、不動産屋に飛び込みました。
一件目は断られました。そりゃそうです、仕事もしてないし、北海道人だったし。でも二件目の不動産の人は「学生さんとか、そういう人いるから、いいさ~(笑)」といって一件のアパートを紹介してくれました。
メインストリートの国際通りまで歩いて10分くらいの場所。
ひめゆり通りという通りがあるのですが、そこからすぐの三階建てのアパートで、そこの三階の角部屋を貸して頂ける事になりました。
1DKで6畳6畳、沖縄には珍しく湯船があって、それが決め手の一つでもありました。一人で暮らすには十分の広さがありましたが、一つ気になったのが壁と天井にお札のようなものがたくさん貼ってあった事です。
旅の途中にも色々とあったし「まっ気にすることもないか。」と思いました。
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憧れの那覇市に住み始めて、アルバイトも見つけて働き出していたある日のこと。。。
私はいつもベランダの方(北側)に足を向けて、頭はキッチン側(南側)にして寝ていました。その頭の先には玄関があって、足の先にはベランダがあります。一直線上に玄関、出入り口、ベランダがあるという感じですね。
ある夜、ふと夜中に目が開いて、気づくとキッチンの方で
「ペタペタ、ペタペタ」と
ビーサンで床を歩くような音が聞こえて来ました。
「ペタペタ、ペタペタ」
怖くて、動かずにじっとしていると、
台所の中をペタペタと歩き回って、そのうちに音はしなくなりました。
朝起きて、なんだったんだろう。。。と気になりましたが、そのうち忘れてしまいました。
ところが、
また夜中に「ペタペタ、ペタペタ」と歩き回る音が。。。
それが何日が続いたある日。。。
「ペタペタ、ペタペタ。。。」と
いつもは台所を歩き回っている足音が。。
敷居を越えて
部屋の中に入ってきたんです。。。
「ペタペタ、ペタペタ」
「ミシッ、ミシッ、ミシッ、ミシッ。。。」
床が踏まれてる感じが布団を通して感じられて。。。
そして
私の頭の近くで
足音は止まりました。。。
床がグーッと押されてる感じと、顔を覗き込まれてる感じがハッキリと分かりました。
怖いけど、身体は動かず、息も出来ず
「もうダメだ。」と思ったとたん、
「ミシッ、ミシッ、ミシッ、ミシッ」と
足音は、ベランダの方に去っていきました。
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アルバイト先でその事を話すと
「あい~、その部屋は、霊の通り道やっさ~!」と。。。
「デージやっさ~!」(訳、大変だ!)
玄関と部屋とキッチンの敷居とベランダが一直線になってる様な所を霊は通るらしい。。。
だから、お札がいっぱい貼り付けてあったのか。。。💦
「どうしよう!!」
「シママース(沖縄のお塩)を部屋の入口に盛り塩したらいいやっさー」
「まず、シママースを台所とお部屋にまかないとだめさ~!」
すぐにシママースを買って、キッチンとお部屋の間の出入り口の右左に盛り塩を置いて、キッチンとヘヤに塩をまきました。
「どうか、浄化されて下さい!!」
必死に祈りました。
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その日の夜、
ふと夜中に目があくと
「ペタ、ペタ、ペタ、ペタ」と
聞こえたけど、
部屋には入って来なくて、
それっきり
足音はしなくなりました。
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昔、冝保愛子さんっいましたよね?
霊能者で沖縄の方でした。
沖縄には、そういう能力を持って生まれる方がけっこう多いらしく、そういう方を「生まれ高い」と表現します。
そういう「生まれ高い」人の事を、ユタと言って、その不思議な力で占いなどをしてくれます。
私の知ってる「生まれ高い」友人の目は、冝保愛子さんの目にそっくりでした。霊能力を持つと、あんな感じの目になるんでしょうか。。。
😸 本日のネコフォト 😸
「うらめしや~」
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