脊柱管狭窄症の上級者の悩み

 日本人の多くの割合でこの脊柱管狭窄症だと聞いた。ただし、腰痛や足のしびれなどの症状のない人も多く、一生、症状が出ない人もいるらしい。私の場合は、30歳代の後半、疲労の日々が続いた時、足のしびれを感じた時がその発症だった。この話はブログにも一度書いたことがあるが、あれからずっとお付き合いしている。平たく言うと、腰を反らすような姿勢を避けつつ、前かがみにならないような姿勢を保つだけである。それがだ、このところの二週間、おかしな痛みを感じて不便な思いをしている。

 今日はちょっと、このお話。

 脊柱管狭窄症で足が上がらなくなるほどの痛みや痺れを抱えていた時を思うと今の私の普段の生活は、とても快適と言えるが、寝ている時の姿勢、立ち仕事をする時や歩く時、とにかく、24時間体制で腰の位置に配慮している。その成果だと思うが、この6~7年、一切の症状が発症しなくなった。整体の先生も素晴らしいと褒めてくれている。まあこの痛みと痺れに悩まされ、一念発起して手術にチャレンジする人もいるが、からだにメスが入るとそれなりに予後が気になる。できるだけ外科的な手術は避けたいと、それだけの理由で正しい姿勢を保つ努力をしてきた。

 因みに、ご近所の奥様が二年ほど前に外科手術をした。足の痺れや痛みはなくなったそうだが、腰をかばう動作しかできないらしい。非常にゆっくり歩いているのもそのせいだった。

 さて、この努力はいいとして、それがちょっと仇になっている気がしている。

 二週間ほど前、普通に座っていて、斜めの方向を向いて立ち上がった時だった、軽い鈍痛をひねった腰の一部に感じた。たったそれだけだったが、数歩歩く内にその痛みを腰部の片側全体に感じた。その瞬間、脊柱管狭窄症とは違うが、何か連動している痛みと直感した。

 長年付き合っていると症状を自己分析して、何が原因で痛みが来ているのか大体、分かってしまうので、これも自己診断の良い所でもあるけど、過信や誤診を招く恐れもある。今回はまだなんとも言えない状態。

 20年以上保ってきた姿勢に何らかの違いがあるとしたらパン屋を始めたため、これまで保ってきた姿勢とは別の配慮が必要ということだろうか。からだがその違和を訴えてきたのかもしれないとは思っている。そうかといって、足腰や痺れはなく、むしろそこを庇って別の筋が悲鳴を上げているようだ。

 おお、ゴメン、ゴメン。そう思って先週から動きをゆっくりにしている。

 少しずつ腰の筋肉が緩みだしてはいるけど、いつ、ギックリ腰のような激痛が来るとも限らない。そんな爆弾を抱えて日々、動かないように奮闘している。これってかなりキツイ制御。というか抑圧だよ、まったくもう。

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