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薬が足りない事態が発生中😅それは何故か?

みなさんご存知でしょうか。
今、たくさんの種類の薬が不足しているという事態が発生しています。
特にジェネリック薬で顕著なのです。

私も通院し、処方してもらっている薬の中に、品不足に陥っているものがあり薬局で無いと言われたら電話してくるように薬剤師に伝えてくださいとドクターと言われたのですが、なんでそんなことが起きてるの?
と不思議思って調べてみました。

コロナで病床逼迫が迫り、ワクチンは供給が遅れていて3回目の接種が未だ数%しか達成できていない中、薬まで足りないということで医療関係は災難続きですね・・・。

ちなみに私が処方してもらっている薬は、通っている薬局にはあり、特に問題なく出されて飲んでいます。
なかった時は同じような薬がある別の薬を処方するとドクターは言っていましたが、そちらはちょっと副作用が強いのでまずは処方箋出してみてと。
薬は人によっても合う合わないありますし、副作用もあるのでやはり症状にFITした功罪のバランスが取れた最適なものにしときたいので、早くこの問題が解決して欲しいなと思います。

さて、そもそもどうしてこんな事態に陥っているのかという話ですが、現在、出荷が止まったり制限されたりして薬局や医療機関への入荷が滞っている薬は少なくとも3000品目以上に上っていると言われています。
これは実に医療用の医薬品全体のおよそ2割にもなります。
とてつもない規模だということがお分かり頂けるかと^^;

主に下記の治療に使用されている薬が不足しています。
▼アレルギー(ぜんそく、じんましん、アトピー、花粉症、鼻炎…)
▼高血圧、狭心症、不整脈
▼てんかん
▼気管支炎
▼肺炎
▼リウマチ
▼胃炎、胃潰瘍
▼骨粗しょう症
▼心不全、狭心症
▼脳卒中
▼ウイルス感染症…

このほかにも
▼解熱鎮痛剤
▼抗菌薬なども含まれています。

多岐にわたっています。
この事態に陥ったキッカケは今から1年ちょっと前の2020年12月に発覚した福井県のジェネリックメーカーの小林化工の不祥事にあります。

出典:日刊ゲンダイ

水虫などの真菌症の治療薬に睡眠導入剤の成分が混入しており、全国各地で240人以上に被害が出て、その原因が国が承認していない工程で製造していたことや、不正行為を組織的に隠蔽し続けてきたことなどが明らかになり、医薬品への信頼を根底から覆す事態から、全国の都道府県が事前の通告なしに様々なメーカーへ立ち入り調査を実施し、メーカーによる自主点検も行われました。

その結果、ジェネリック大手3社の一つ、日医工をはじめ複数のメーカーで製造工程の問題が発見され、相次いで業務停止命令が出され、幅広い医薬品の製造と出荷が止まりました。

キッカケとなった小林化工は業務停止命令の期間が過ぎても再開できず、工場などを別のジェネリック大手へ譲渡したりしています。
そして日医工も未だに本格的な再開には至っていません。

このような状態になった結果、

同じ成分の薬を作っている別の会社へ注文が集中
          ↓
注文を受けた会社で自社の供給量を上回って出荷。
          ↓
さらに他の会社へも注文が集中し、出荷調整が発生

というかたちで玉突きのように問題が拡散していきます。
結果、昨年夏に供給不足がピークを迎え、現在も状況が継続しています。

この状況はいったいいつ改善するのかというと、ここ数ヶ月で解消することは残念ながら無いと言われています。

出荷が止まり供給が減った分の増産が必要ですが、安全性が厳しく問われる医薬品の場合、生産設備の増強に一年はかかるそうです。
一部のメーカーでは工場の稼働時間を延ばす対応を取っているようですが、1割から2割り程度の上乗せが精一杯で、不足分を補うにはほど遠いのが現状です。

こうした中で解決のキッカケになりそうなのが、ジェネリック大手の沢井製薬と東和薬品が、相次いで発表した大規模な増産計画です。
2年後の2024年中にあわせて数十億錠規模の生産能力増強をするというもので、これによって現在の薬不足が段階的に解消していくのではないかと言われています。

ということで今年も来年もこの状況は続くようです。
半導体不足によるPCや給湯器、ガスコンロ、ゲーム機、車など様々な工業製品でも供給不足が起きていますが、なかなか解消しそうにありません。

アメリカでは物価高騰が止まらず、問題視されていますが日本も他人事ではにないです^^;
コロナをキッカケにそれ以外の問題も発生し、なんだか今までなかったようなことが次々と起きていますが、早く収束して欲しいです。


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