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これからマネージャーになる(なりたい)人へ

こんばんわ。
多くの企業で新年度を迎えており、新卒新入社員が入ってきたり、人事異動があったり、転勤があったり、組織変更があったりする4月なので、新たにマネジメントを担う管理職になった人も多いと思います。

私がサラリーマン人生で初めて管理職になったのは、20代後半でした。
そこから部長や事業部長、執行役員、取締役など様々と経験を積ませて頂ける機会に恵まれて今日に至ります。

新米の右も左もわからないところから、それなりに管理職を育成したりできるところまでなんとか修行を積んできましたw
そこで今日は、新任マネージャーやマネージャーを目指している人に向けてお伝えしたいことを書きます。

そうそう、私が長く働いていたバンダイナムコは毎年のように結構な組織変更を行う会社でしたw
わりと朝令暮改傾向が強いのと、様々な経験を積ませて育成するという狙いもあってのことと理解しています。
そして、市場変化が激しいので年度年度の最適化という意図もあると思います。

マネジメントとは人用です。
活人の道だと私は思っています。

どんな人も一長一短ありますし、得意なこともあれば不得意なこともあります。
なんでもござれというスーパーマンなどほとんどいません。
もちろん、そういう超人的な人材もいます。
4番でエースピッチャーみたいな。
けどそういう人を期待して組織を作ったり事業を作るのはありえません。

そして、人、物、金が事業には必要ですが、それらがすべて揃っていたことは私の社会人人生では一度もありませんw
いつも何かが足りないか全部が足りません。
それは大手上場企業でも同じです。

なので、今ある戦力と物資を最大化して目標達成するための戦略と戦術を考え、人を用いていくのがマネジメントのお仕事です。

そこでマネジメントを目指している人や新任マネージャーに伝えたことがあります。
それは、「人に興味を持てるか?」ということです。
それも心底です。

何よりも人が好きぐらいの覚悟と思いがある方が良いです。
何故か、それは正しいことを正しく伝えたからといって人が動くわけではないからです。
人間はロボットとは違って、正しいプログラムをしたからと期待通りに動くわけではないのです。

それは人には「心」という内部処理があるからです。
なので、人の気持ちも考えて伝えることが必要なのです。
そして、心の有り様によって成果は大きく変わるからです。
いかに主体的に、つまり自分ごととして職務に向き合ってもらえるかが能力以上に重要な変数なのです。

そうすると相手によっていつ、どのように、何を大切に伝えるかという個別対応が必要になります。
それを叶えるためには、日頃からその人のことを観察し、接して、多くの情報を持っていないとできません。

マネジメントの様々なテクニックの本は山程出ていますが、そういうことももちろん、大事ではありますがそれを使うためにも人に興味を持って接していないと活用することはできませんし、使ったところで効果は半減します。

部下一人ひとりに興味を持ち、人間的な関係構築をできているかどうかが重要です。
ただ、これをストレートにやろうとすると時間がいくらあっても足りないので、そこで技術が必要になってきます。
また、自分が課長であれば直下の係長を上手く使って分散して実現することも必要になります。
部長であれば課長と連携して実現する術が必要です。

なので、私は管理職を目指す人、向いてる人の最低必須条件として何より人に興味があるかというのを重要視しています。
また、相手に合わせた対応をするということは清濁併せ呑み、忍耐も必要になってきますからセルフコントロールやアンガーマネジメントができない人は向いてません。

ただ、これらは覚悟さえ決めれば習得できる技術です。
また、実践なくしてなりえないので機会をもらえるようにトレーニングと、与えられたそれまでの職務をしっかりとこなして結果を出し続けている必要があります。

でないと機会すらもらえません。
なので個としての成果を出せることも最低条件になりますが、マネジメントにはこの個で成果を出すスキルテーブルとはまったく異なるものが必要とされるので、ここで変身できるかどうかという関門があります。

まったく違うスキルテーブルなのでだいたい苦労します。
ここで、原理原則を学び、素直にそれを実践し続けることができるのかというのが別れ目です。

具体的なものとしては、自分がやった方が確度も高く、仕上がりも良い仕事ができるところを部下に仕事を任せられるかどうかというのが最初の関門です。
ここで大事なのは、信頼できる部分をしっかりと定めた上で仕事を任せ、問題が起きた時に自分がそれを受け止めて部下を責めない、仕事を取り上げて代わりにやってしまうことをしないというのが大事です。

最初の関門を超えた頃には、なんとなく何かが見えているはずです。
また、この関門は管理職をできている人は皆、乗り越えているので悩んで出口が見えなくなったら、できている管理職に相談してみるのも一つの手です。
ただ、まずは自分であがいてからの方が良いです。
最初から上手くやろうとして答えを求めても、何もわかりませんw
少し痛い目にあって失敗した後の方が良いです。

ということで、マネジメントができるようになると自分の能力以上の大きな仕事や大きな目標に挑戦し、達成できるようになり、世界が広がるので頑張りがいはあると思います。

最近はたいへんそうだから内示を断る人たちもいるそうですが、私はもったいないなーと思う次第ですw
海外赴任とかそういう傾向が強いそうです。
自分だったら喜んで赴任しますけどね^^

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