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目からウロコの子どもの「好き嫌い」をなくす方法

「好き嫌いしないで食べなさい!」
「残さず食べなさい」

家でも学校の給食でも、そう言われて育ってきた親御さんのなかには、子どもの好き嫌いを厳しく叱ったり、「完食」にこだわってしつけをされている方も多いかと思います。

しかし、世界の食文化をみてみると、中国では「もう十分いただきました」という意味合いで出された食事は残すのが礼儀だと言います。

食は、育ってきた環境、宗教、アレルギーなど健康上の理由などでも、大きく左右されたりもします。

ヘビや虫を食べる地域もあれば、お肉や乳製品をまったく食べない人もいるでしょう。

お子さんには、「好き嫌いしない」「残さず食べる」というルールを課すよりも、「食事って楽しい♪」と感じてもらうことが大切です。

4、5歳~7歳ごろまでの子どもにとって、新しい食べ物は「危険なもの」。とくに苦みや酸味の強い食べ物に関しては、本能的に「腐っている」「毒がある」と感じて受けつけません。

子どもに嫌いな食べ物があるのは自然なことなのです。

好き嫌いは本能による反応なので、親が強引に「食べなさい」とスプーンを口まで持っていって強制的に食べさせるようなことをすると、余計に嫌な印象が残ってしまって食べられなくなってしまいます。

とはいえ、食べさせるのをあきらめるのではなく、子どもにはバランスよくいろんな食べ物もおいしく味わって食べてもらいたいですよね。

いろんな味を経験することで、脳も刺激を受けて「視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚」の五感が研ぎ澄まされます。

味覚に関する研究で知られる理学博士のジャック・ピュイゼ博士は、「刺激が欠しくてつまらない食べものは言葉を眠らせ、言語を衰退させる」とまで言っています。

食べる行為は、単なる生存のためではなく、脳の発達にもつながっているのです。

であれば、どうしたら本能で拒否している嫌いな食べ物を食べてくれるようになるのでしょうか。

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