エッセンシャルな仕事を蔑ろにしてしまう社会:タイパとコスパの落とし穴篇
脱成長の回でも少し触れたのだが、土建業界隈のホームページの原稿制作の仕事で、とかく求人課題が噴出している印象を受けている。
・道路舗装
・ビル解体
・産廃処理
・アスベスト除去
他の業界でも起きていることかとは思うが、物体としての人間の肉体を用いた労働への興味・関心が、どんどん薄れていっているように思う。
現代社会において、タイムやコストの最適化がビジネスと個人の生活の中心に据えられている。しかし、この傾向が過度に進むことで、本当に重要で不可欠な仕事に対する関心が薄れつつあるのではないかと感じてやまない今日この頃。
今日は、タイパやコスパを重視し過ぎた結果、エッセンシャルな仕事への注目が減少している現象に焦点を当て、その影響と解決策について考えてみたい。
1. タイパとコスパの優先度の高まり
近年、企業や個人は効率化と財政面での利益を追求する傾向が強まってきた。ここに「サスティナブル」視点が加わることで、利益性は薄まり、じり貧だけれど社会が許さない、という悪循環に陥っているような側面も多々見受けられる。
こうした現象により、仕事においてもタイムマネジメントとコスト削減が最優先され、エッセンシャルな仕事が見落とされるケースが増加していると感じる。
手間暇をかけることの重要性を知っている世代が「効率化」を叫ぶのと、その工程を知らぬまま概念としての効率化だけを求める世代とでは、そのまなざしには雲泥の差がある、と、ここまで書くとただのジェネレーションギャップを引っ提げた愚痴になりかねない。
2. エッセンシャルな仕事の重要性
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