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LINE Payとメルペイも提携。コラボレーションマーケティングのポイント

先月、LINE Payとメルペイは、QRコード決済サービスでの提携を発表しました。(https://japanese.engadget.com/2019/03/27/line-pay-qr/
2019年初夏を目処に、両社の加盟店を相互開放し、両方のユーザーが利用できるようにするとの発表でした。さらに、両社はこの提携をきっかけとして、モバイル決済のアライアンス(事業者連合)として「MOBILE PAYMENT ALLIANCE(仮称)」を結成。今後、QRコード決済を手がける事業者に広く参加を呼びかけていくとしています。

ペイメントサービスが乱立する中、いち早く事業者連合を作るところは流石としか言いようがないといった感じです。

さてこのような提携も含め、昨今のマーケティングは、提携(コラボレーション)の動きをよくみられるようになってきています。

有名なところでいうと、「マクドナルド」と「ポケモンGo」のコラボレーション。ポケモンGoが日本でリリースと同時にいち早くマクドナルドが提携し、バトルができるジムを約400店舗、道具などが手に入るポケスポットは、2500店舗対応すると言った内容でした。

家事代行のベアーズでも、

・「ジャパンタクシーの陣痛タクシーの『マタニティーボックス』
・「ライフネット生命の『がん保険Wエール』
・「ソニーとのホームIoT連携『MANOMA 』
・「楽天ラクマ、トリクルとの『楽ラクお助け隊』
・「ダイソンと家事代行が無料で使える『家事代行・ダイソンお試し隊』
・「OYOLife社の OYOパスポート保持者への家事代行初月無料の提携

など、ここ2年ぐらいで数々のコラボレーションを仕掛けており、それぞれ非常に多くの反響を呼んだコラボレーションだと思っています。

※コラボレーションの詳細は、最下部のプレスリリースを御覧ください。

ところで、なぜコラボレーションを行うのでしょうか、コラボレーションを行うとどのようなメリットがあるのでしょう。
理由として、以下3つのメリットがあると考えています。

1. 複数社が組むことによって、広報効果が高まり認知拡大につながる。
お互いの顧客へ相互でリーチできることにより、自社の顧客以外にリーチできますし、お互いのカバーしているメディアが違う場合、広報効果が高く、認知拡大につながります。
2. 顧客へ高い付加価値を提供が可能となる。
隣接サービスなのに別々に登録しないといけないとか、他社のポイントが使えないいう課題を解決でき、より高い付加価値を提供できます。
3. お互いの企業文化に触れ、プロジェクトメンバーの成長に繋がる。
自社だけでマーケティングを行っていると外の世界が見えなくなりがちです。このようなコラボレーションプロジェクトは他社の優秀なマーケターと一緒に仕事をすることにより、刺激になりします、成長の機会となります。

これらのメリットがあり、コラボレーションは非常に高い効果を生むことが多いです。

ではどのようなコラボレーションが良いのでしょうか。コラボレーションはいくつかのタイプがあると思っており、次の4つの分類に分けられます。

1. 単純な類似業界からの送客などの提携
これは昔からある手法です。相手の顧客と自らの顧客層が一緒であれば、送客することができます。送客により、手数料が発生する提携です。
2. 同業種の連合
今回の、LINE Payとメルペイと同じような提携です。このような提携は、顧客の利便性も向上しますし、一つの窓口で、複数どっちでも選べるというメリットがユーザーには出てきます。
企業側は、市場シェアを一社だけではなく、複数社でより大きいシェアが取れます。
3. 異業種の提携
上記にあげた、マクドナルドとポケモンGOのような提携です。異業種で、理念や価値観が合致し、しかもお互いにWin-Winになるような商流が構築できるのがポイントです。
4. エコシステム
ソニーのMANOMAやOYOLife、ジャパンタクシーの陣痛タクシーマタイティーボックス、などの取り組みは、それぞれ10社近くの企業が参画し、エコシステムを作り、共同でサービスを提供する方式となっています。
かなりの多くの企業が足並みをそろえて、理念を共有し、利害調整を行うことは、難易度が高い方法です。その代わり大きな反響があります。

これらのタイプ別での難易度は下になる程高いと考えています。関係する会社が増えれば増えるほど調整が煩雑だったり、長期のプロジェクトで利害調整をするのがとても難しいからです。

最近の情報社会で、ユーザーに情報を届けることはなかなか大変なことです。今後のマーケティングでは、コラボレーションをすることにより、広報の反響の大きさ、実際の利便性向上、そしてユーザーにとっては話題性があるものが必要となってくると思っています。

企画やキャンペーンを、1社でやる時代は終わったのではないでしょうか。コラボレーションすることにより、高い付加価値をユーザーに提供していく時代となりつつあります。

私もいろんな企業とコラボレーションして、顧客により高い付加価値を提供していきたいです。コラボレーションを一緒にできる会社求めています!!

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