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雑記 29・02・2024


相も変わらず、日々の出来事があんまり多すぎるから、下書きが貯まる一方で。
何という時代に生きる事となったもんかと思いつつ、とりあえず出来る範囲で限りの処理をば。

プーチン氏の定例スピーチを見ていて、あぁ、あっという間にまたそんな時期か……そりゃぁ歳とるのも早いわと、ちょっとグジグジしてしまう事はひとまず置いて。
ほとんどパニック状態のEU、なんとかして状況を改善……というか、せめてマシな状況にしたいところだが、そもそも身内で調和も取れずガッタガタ。崩壊の兆しと言って差し支えない状況。

マクロン氏のトチ狂った……もとい大胆な発言、西側兵力の直接的かつ’’オフィシャル’’なウクライナへの派遣の可能性を除外すべきではないと、けっこう遠回しなうえに、たぶんメディア上でタフに見せておこうとの思惑もあったろうから、こんな騒ぎになるとは思ってなかったんじゃないかとも。
比較的ニュートラルで我が道をゆくここオーストリアでも、けっこうざわついている。
そもそもUSはもちろんNATOオペレーターも、とっくの昔からウクライナで活動している事は周知の事実だけれども、これを’’オフィシャル’’に動員するとなれば、もう全く別レベルの話となる。
もちろんプーチン氏は全て周知・理解した上で、いつも通りの隙のない、まことリアリティに基づいたスピーチを。
これをもって多くのメディア(ここオーストリアも含む)が’’プーチンの脅し!’’と騒ぎ立てているが、そもそもこれは普通の駆け引きであって脅しでもなんでもないやんけと、今までもずっと言い続けていた事を改めて明確にしただけで、何も新しい事ではない。
’’お前らがソレをすれば、我々にはコレをする準備がある’’との、ごくストレートな警告。
そもそも今まで何度もプーチン氏の示したレッドラインを踏み越え続けて来て、いまだにロシアとの直接戦争になっていない事に関しては、プーチン氏にちょっとくらい感謝してもいいレベルなんだけれども、なんにせよ西側兵力のオフィシャルな派遣は、これまで反故にされ続けてきた多くのレッドラインと比べても、とりわけぶっとい赤々と輝くライン。
身内でどれだけその話をしていようが、オフィシャルで発言すべきではない事は間違いない。にも関わらず平気でこんな発言を出来てしまう事そのものが、今の状況の異常さを物語るよう。

https://www.reuters.com/world/europe/macrons-ukraine-troop-talk-shakes-up-nato-allies-2024-02-27/


いずれにせよ、周囲は火消しにおおわらわ。
なんだかもう可哀想で見ていられない。


開戦当初は’’ウクライナへの兵器供給’’が明確なレッドラインであったのに、いつの間にやらここまでエスカレートしてしまい、後に引けなくなってしまっている。
更にここ数日は、このマクロン騒ぎ以前の極太レッドラインであった’’長距離ミサイルの供給’’をドイツが踏み越えたと、わたくし周囲でも話題となっている。
こんな事が話題になっている時点で、タウルスミサイルはすでにウクライナに配備されていると見ていい。
また先日このタウルスによるクリミア大橋(ケルチ・ブリッヂ)攻撃計画がリークしてしまい、ますますドイツの立場がない。
嘘も言い逃れも、そろそろ限界を迎えている。


ところで、ちょっと気になる言葉の変化、近ごろ’’グローバル・サウス’’であったところの表現が’’グローバル・マジョリティ’’に取って代わられつつある。
’’西側vs残り全部(世界の大多数)’’の構図が、ますますもって鮮やかに現実的となってしまった。もちろんプーチン氏はこの潮流を周知している。彼の言葉選びも明らかにそれらを意識したものとなっている。
そんなプーチン氏が、これ以上の西側の暴挙・愚挙を今までのように見逃してくれるかどうか、とても不安だ。彼はこれ以上の言葉遊びに付き合う必要も無ければ理由もない。

さて、とりあえず今日はここでおしまいに。
さようなら








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