柔道部の思い出 ～県大会とメタリカ
※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。
レコード＆昭和プロレス愛好家のゴベと申します。
noteのお題企画に「#部活の思い出」というカテゴリーがあったので、栃木の某県立高校柔道部時代のエピソードを綴ってみようと思います。30年以上前の話ですが、お付き合いください。
（高校時代の感覚で書いてみようと思ったので、以下は軽い口調で）
「部活」という単語を聞いて真っ先に浮かんでくるのは、柔道部のきつい練習と諸先輩方からのかわいがり。
練習がハードすぎて、授業中はほぼ爆睡。入試の順位が20位くらいで、選抜の進学クラスにいたのに、高1最後の期末テストは200位以下だった。まぁ、1年間ずーっと居眠りしてたらそうなるって。
そしてかわいがり。詳細は伏せるけど、本当にきつかった。『柔道部物語』って漫画に出てくる「セッキョー」って知ってる？ ああいう儀式、本当にあったんだから（あれより酷かったけど）。
知らない人は「柔道部物語 セッキョー」で検索してみて。
精神的にも肉体的にも疲弊して、毎朝「ズル休みしちゃおっかな・・・」と思ったけど、バレたら先輩達にぶっ飛ばされるからそうもいかず。
オレが高1だった1987年当時は、どこでもそんな感じだったんじゃないかな。昭和だもんなぁ（しみじみ）。
練習中に靭帯を痛め、ずれるようになった両膝は、30年以上経った今も治療を続けているし、理由もなく先輩にブン殴られたことも100回以上余裕であるけど、楽しい思い出もあるよ。乱取りで先輩を投げたり、関節を極めることができたときは、翌日までニヤニヤしてたし、大会で納得がいく試合運びで勝つことができたら、そりゃ嬉しいに決まってる。
試合で最も印象に残っているのは、高3の5月に出場したある大会。土日に開催されたその大会は、初日が無差別の個人戦で、2日目が団体戦。
初日の個人戦に出場できるのは各校2名ずつだったんだけど、90kgオーバーの主将と75kgのオレが選ばれたんだよね。普通に考えたら嬉しいことなんだけど、実はその日、人生初のビッグイベントが控えていて。
前年（1988年）、4枚目のフルアルバム『...AND JUSTICE FOR ALL』を発表したMETALLICAの『DAMAGED JUSTICE TOUR '88-'89』代々木第一体育館2daysの初日と同日。生まれた初めて観る海外アーティストのライブと同じ日だったのさ。
オレのことを買ってくれた顧問の先生には申し訳ないと思いつつ、「無差別の大会ですから、重量級の○○の方が適任ですよ」とか言って○○に代わってもらうことに成功。先生、ごめんなさい。
（先生から大会出場の打診を受けたのは、おそらく高2の3学期だったはず。先生は4月から他校に異動することになったので）
1989年5月13日
県大会初日。個人戦に出場する2人に「明日の団体戦は、死ぬ気で頑張るから」と許しを請い、昼過ぎにこっそり体育館を抜け出して、宇都宮から東京へ。
初めて観た海外アーティスト、初めて観たスラッシュメタルバンド、初めて観たMETALLICAは最高としか言いようがなかった。
同ツアーのパンフを掲載。
ライブを観た翌日、始発で栃木県某市の自宅に戻り、荷物を抱えてすぐさま宇都宮に移動。団体戦に出場した。オレ個人は4戦全勝。METALLICA効果に違いない。試合の疲労よりも、前日2時間以上ヘッドバンギングした首の方が辛かった。
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