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悪童の理解者 コキナキスが見せた献身プレー Part1/2

2022年1月29日、ロッドレーバーアリーナにて新たなチャンピオンが誕生した。

キリオスとコキナキス。彼らは将来を嘱望されながら、一方は素行不良、もう一方では怪我に苦しんでいた。

ワウリンカ中傷のキリオスに罰金1万ドル、正式に謝罪 ロジャーズ・カップ

20歳のキリオスは2回戦の途中、ワウリンカに背を向けて「悪いが言わせてもらうよ」と口を開くと、ワウリンカの「恋人」が、同じくオーストラリア勢の友人タナシ・コキナキス(Thanasi Kokkinakis)と関係を持っていたと発言。これがコート上のマイクに拾われた。30歳のワウリンカは、今年の初めに離婚すると、女子テニスのドナ・ヴェキッチ(Donna Vekic、クロアチア)との交際がうわさされていた。

キリオスは罰金処分を受けた後、「この場を借りて、昨晩のスタン・ワウリンカ戦での発言を謝罪したい」とフェイスブック(Facebook)に投稿した。

「あの発言は、試合の真っただ中でつい出てしまったもの。僕たちのレベルでは許されることではない」

「個人的にも謝罪しているが、公の場でも謝罪の言葉を述べたい。自分の行動について全責任を負い、あの行いを悔やんでいる」
https://www.afpbb.com/articles/-/3057281


しかし迎えた2022年、コキナキスは早速、ATP250 アデレード国際2にてツアー初優勝を果たす。


さらにはキリオスも全豪オープン2022シングルスにて、優勝候補のメドベージェフと激闘。

2022年、両者は好調なスタートダッシュを切る。

そして1月21日、彼らは一気にブレイクする。

世界No.1ダブルスに勝利

対戦相手はクロアチアの世界No.1ダブルス。シングルスのゴリ押しダブルスにも対応し、デビスカップ準優勝に大きく貢献していた。

鉄壁のボレーに対して、強烈なサーブとストロークで対応。
最後は地元の大声援を味方につけて、キリオス/コキナキスが勝利した。

アウェー感がすごかった。

ついに決勝へ

対戦相手も同じくオーストラリアのペア。全豪オープンで地元ペアが優勝するのは25年ぶりということもあって、会場の盛り上がりは最高潮に。

お互いがサーブをキープする拮抗した展開。しかし最後はストロークの力でブレイクをもぎ取り、キリオス/コキナキスが優勝を果たす。

なぜ彼らが優勝できたのか?

彼らの当時のダブルスの世界ランキングは、キリオス(ダブルス世界ランク259位)/タナシ・コキナキス(同434位)。今回の大会にもWC(主催者推薦枠)での参加だった。

もちろん二人のテニスのレベルは高い。しかしダブルスではどうなのか?というのが、大方の予想だっただろう。

キリオスのダブルスに関しては、LaverCupの印象が強い。

この試合の解説を見ても分かる様に、キリオスのダブルスは「強い」けれど「上手く」ない。サーブ・ボレー・ストロークのそれぞれの力は最高クラスだが、ポジショニングなどは中途半端な面が見られるのだ。

キリオスの力を活かすには、献身的なペアが必要不可欠なのである。

それでは次回、なぜキリオス/コキナキスが全豪オープンダブルスにて優勝できたのかを、決勝戦の解説動画と共に投稿する。

ぜひコメント欄で、皆さんの思う理由を投稿して欲しい。

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