あんぱんを売りたいなら、まずは美味しいあんぱんを作る
というわけで先週、今年入った新卒とオンライン飲みをしました。
オフィスで顔を合わせてないし、緊張もしてたようなので
事前に話す議題を渡してスタート。
色んな質問がきましたが、中国人の新卒から興味深い質問がきました。
「ウチがやっている外国人支援事業についてですが、知名度が少ないと思います。なぜもっと広告宣伝をかけないのでしょうか?」
そういや彼女は最終面接でも「御社の外国人支援事業について、6つ提案があります!」とプレゼンしはじめるくらいアグレッシブなメンバーだった。
いいですよね、こういう類のこと言われるとこちらとしても非常に嬉しい。
で、僕はこう答えました。
「パン屋で例えるね。あんぱんを売りたいなら、まずは美味しいあんぱんを作ることが大事で、それ以外は考えなくていい。まずは徹底的にあんぱん作りに集中すること。そして作り手も納得できて、お客様にも自信を持ってお届けできるあんぱんができる。そして注文が来たらそれを確実に提供ができる体制が整う。ここまできてはじめてチラシを配ったり店舗を出す。」
「ではウチの事業に話を戻すと、、企業さんや転職したい外国人登録者からオーダーが来ても、確実にサービスを届ける体制やサービスのクオリティがまだまだ整っていないのよ。こんな中で広告宣伝を増やすということは、美味しくないあんぱんを、、もしかしたらあんこが入ってないあんぱんをたくさんの人に知ってもらうことになる。そうなると二度とそのパン屋には来てくれなくなるよね(しまった、、パン屋に話戻ってもうてるやん)」
でも賢い新卒たちは理解、納得してくれました。聞き手のレベルが高いw
もちろんサービスによっては、β版を出してお客様からフィードバックをもらって、プロダクトやサービスを改善していく、、というやり方もあります。現にウチのビッグデータ関連のサービスではそういうスタートが多かったです。
ただ外国人転職支援事業は企業にとっては採用、、外国人登録者にとっては転職、、と双方のお客様に与える影響が強すぎます。採用活動が狂うと事業計画にダイレクトに影響しますし、転職の成功可否はそれこそ人生を左右します。ですので今は事業の性質上、100%とは言い切れないものの、価値を提供できる範囲内で事業を行っています。今は特にメディアを強化。外国人採用について、役に立つコンテンツをひたすら作っています。
今後、サービスをブラッシュアップしていき、自信満々のあんぱんを量産・提供できるようになって、チラシをどんどん配れるようになる、、、となると今度はそうなるとお金の問題が出てくるけどw
というわけで、サービスの性質によって中身が先か、宣伝が先か、が変わってくるかなと思います。
この時代、どうしてもある程度のお化粧をしてネットやソーシャルに早く登場したい、させたい気持ちが出てきますが、そこはグッと考える必要がありますね。
とにかくお客様に喜んでもらえる美味しいあんぱんを作る。事業のスケールについて迷ったらそこに立ち返りましょう。と自戒の念も込めて今日はあんぱん買って帰ります。
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