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一部【無料】公開中!固定残業代制度・みなし残業代制度を導入・見直しするときに読んでおく本

kindle電子書籍をリリースしました。タイトルは「固定残業制・みなし残業制を導入・見直しするときに読んでおく本」です。

実務上、相談が多く、なおかつ労務トラブルに発展するケースもあるのが固定残業代制度や未払い残業代に関することです。

今回の電子書籍では、「その“固定残業代”無効です!」と言われないために知っておきたい固定残業代制度の導入の仕方・見直しの仕方についてまとめました。

はじめに 固定残業代制度でよくある間違いと会社のリスク

 まず、次の項目の一つでも当てはまる場合には、今すぐ制度を見直さないとやばいです。

  • ×固定残業の残業時間は適当に決めている

  • ×そもそも支給している固定残業代が何時間分の残業代かわからない

  • ×固定残業代を支払っているので労働時間・残業時間管理はしていない

  • ×就業規則も労働契約書も作成していない

  • ×なんとなく周りもやっているから固定残業代を支給してみた

固定残業代制度は、多くの会社で導入・運用されており、弊社で就業規則を作成するときなども「固定残業代制度を導入したい」という相談も多いです。しかし、正しく運用されていないケースも多く、未払い残業代請求などの労務トラブルに発展することも少なくないのが現状です。

本書では、これから固定残業代制度を導入したい、あるいは今現在、運用している固定残業代制度を見直したいと考えている企業の経営者・事業主のみなさんへ、正しい固定残業代制度の導入・運用・見直しの方法と、固定残業代制度のメリットとデメリット、無効になった場合のリスクについて解説していきます。

固定残業代制度とは、時間外労働(残業)や休日労働、深夜労働に対する割増賃金をあらかじめ固定(見込み)金額で給与・手当として支払う制度を言います。本来であれば、時間外労働(残業)や休日労働、深夜労働をそれぞれ集計して、それに見合った割増賃金を支払うのが原則ですが、そうすると月々の繁閑差により支払額が変動してしまうことがあります。そのような変動を抑えるために固定残業代制度を導入して、あらかじめ固定の金額で一定時間分の割増賃金を支払おうというのが固定残業代制度を導入する目的の一つです。

例えばある会社では、1日当たり2時間の残業を見込み、月間の平均労働日数22日をかけて「2時間×22日=44時間」分の固定残業代を支払うことにしました。当然のことながら、月間の残業時間が44時間を超えたら追加で残業代を支払う必要があります。逆に実際の残業時間が20時間だったとしても44時間分の固定残業代を定額で支給することになります。会社側も社員側もこのような固定残業代制度の基本ルールを守った上で制度を導入していればなんの問題も起きません。しかし、固定残業代制度のルール理解できていなかったり、間違った認識をしていたり、悪用しようとしたり、、、そういうことを考えると未払い残業代請求などの労務トラブルに発展していくことになるのです。

 固定残業代制度を巡る労務トラブルでよくあるのは、会社が「固定残業代を支払っているから残業代はそれ以上支給しない」と言って定額働かせ放題にしてしまっているケースです。これでは本来の「固定残業として見込んだ時間を超えた分の残業代は追加で支払う」という固定残業代制度の基本ルールを守っていないため制度そのものが無効になってしまう恐れがあります。固定残業代制度が無効と判断されれば追加で残業代を支払わなければなりません。

 そのような事態に発展し、会社が多大な損害を負う前に本書で固定残業代制度の正しい導入・運用方法と基本ルールを確認しておきましょう。

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続きはぜひ、kindle電子書籍にてご覧ください。
(kindleだけの特典もあります)

第1章       なぜ、固定残業代制度を導入するのか?そのメリットとデメリットとは

・固定残業代制度を導入して人件費の変動を抑える

・固定残業代制度で長時間労働を抑制する

・固定残業代制度があるとブラック企業だと思われることも

・固定残業代制度を導入する前に労務管理、労働時間管理の基本がわからないと失敗する

・不適切な運用で固定残業代制度が無効に?そのとき会社のリスクとは

第2章       固定残業代制度で失敗しないための5つのルール

・ルール①:固定残業代の金額・固定残業時間は適当に決めない

・ルール②:労働契約書、就業規則でしっかり説明する

・ルール③:固定残業代とそれ以外の手当はしっかりわける

・ルール④:固定残業代を超えて残業代が発生したら差額を支払う

・ルール⑤:固定残業代制度でもタイムカードでしっかり管理する

第3章       あなたの会社を未払い残業代リスクから守るために

・増加する労務トラブルと未払い残業代の請求リスク

・固定残業時間は何時間にするべきか

・固定残業代制度は廃止するときも注意が必要

・固定残業代制度の具体的な設計方法

・未払い残業代の請求リスクから会社を守るために普段から取り組むこと

終わりに 固定残業代制度を導入していたのに社員から○○万円請求された会社の話

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