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「中途組」を活かす企業

今回、弊社の社労士チームの募集を1ケ月間、時間をかけてさせていただきました。本当に多くのご応募をいただき、本当にありがとうございました。ただ、弊社はまだベンチャーでして採用予算もございまして、多くの方を不採用にしてしまって申し訳なかったです。

本当にすごくいいなぁって思える方も多かったので、とても残念です。残念というよりも、私がもっとこの会社を早くスケールさせていれば、もっと採用できたのにと嘆いております😭😭😭

で、結果、今回は、2名の中途の方を社労士チームに迎え入れることができました。入社が本当に楽しみです。一緒に日本を代表する士業法人グループを創ってゆきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

で、今日のnoteのタイトルでもある「中途組」を活かす企業

中途組を定着させ、活躍させることは重大な経営課題だと思っております。なかなか中途組を活躍させられていない企業さんも多いと思います。弊社の顧問先の企業様でもそういったお悩みは多いです。

『中途組』を活かす組織になる
『中途組』を活かす企業になる


今の時代、これまで以上に求められるのではないかと思っています。

まず、企業側が絶対に理解しておかねばならないことは、中途組は、入社当初は「非常に窮屈な状態」に置かれていることを理解していないといけません。その窮屈な状況下で、新しい組織で、成果を出すということは思っている以上に難しいと思います。

窮屈な状態①「固有のフローや知識の習得」
同じ業界・同じ職種に転職をしたとしても、フロー・組織体制が異なれば仕事のやり方やプロセスは大きく変わります。中途組は、その会社固有のフローや知識を新たに習得しなければなりません。

窮屈な状態②「暗黙のルールの理解」
どこの会社でもあるのが、暗黙のルール。言葉にできないルールなどが仕事の遂行に重要な役割を果たすことが多いのですが、それらは習得が難しく、時間がかかります。新卒に比べ、これらをじっくりと身に付ける時間的猶予はありません。中途組の大きな課題となります。

窮屈な状態③「学習棄却」
いったん学習したことを意識的に忘れ、学び直しが必要です。中途組は前職で成功体験を多かれ少なかれ持っていることが多いです。そのような経験から得られた持論を容易に捨て去ることは難しく、過去に固執しがちです。これは新しい環境への適応を大きく阻害します。

窮屈な状態④「中途意識の排除」
「中途組なんだから」というような思い込みや、遠慮といった「意識」を排除することです。こういう意識は、既存社員とのコミュニケーションや仲間意識を阻害してしまう可能性があります。

窮屈な状態⑤「信頼関係の構築」について
仕事を円滑に行うには、社内の既存社員との信頼関係を構築することが重要であり、そのためには長い時間がかかります。中途組にはその時間的余裕がありません。

窮屈な状態⑥「社内における人的ネットワークの構築」
たくさんの情報や協力を得るための社内ネットワークは不可欠です。その社内人脈を構築するには多くの時間がかかります。ほとんどの中途組がこの社内ネットワークが難しく、組織に馴染むことの難しさを感じてしまいます。

もちろん、中途組は早期に「成果」を出したいと考えています。周りからもそのプレッシャーを感じています。でも普通はそんな簡単に結果は出ませんしね。では、成果を上げるにはどうすればいいか。やっぱり、既存社員との信頼関係や社内ネットワークが鍵を握ると思っています。しかし、それを得るためには「成果」が前提となります。。。ここに「因果関係のねじれ」が生じてしまうんですね。まさにジレンマです。

成果の阻害要件
 ∟ 黒船意識
 ∟ お手並み拝見意識
 ∟ 即戦力意識

成果を出すためにも、ゆっくりと時間をかけて信頼関係と人的ネットワークを築きたい。しかし、それを阻害する「黒船意識」「お手並み拝見意識」「 即戦力意識」この極めて窮屈な状態が、中途組のパフォーマンスにネガティブな影響を与えていると思います。

結論 「中途組」を殺すのは「中途組=即戦力」という勘違いなんだと思います。


では、どうすれば良いか?

中途組を活かす「コミュニケーション風土」しかないと思っています。シンプルにコミュニケーションを活発に取り合う組織にすることで、中途組が活躍しやすくなると考えています。それが自然と「黒船意識」や「お手並み拝見意識」「即戦力意識」をなくしてゆけるのだとを思います。

「中途組」に「中途組」と感じさせないこと。それが中途組を活躍させ、組織変革やイノベーションを促すと思います。

ってな感じで、長々書きましたが、今回中途で入社してくれる2名にも窮屈さを感じさせず、コミュニケーションが取りやすい環境を作り、活躍してもらえればなと考えています。入社が非常に楽しみです!

※プレッシャーは感じないでください(笑)



本当にありがとうございます。励みになります!