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良いリーダーとは?心理的安全性とコンフォートゾーン超え

良いリーダーとは何か?ということをよく考えます。コンサルタントの現場とサッカーコーチ見習いとして思ったことを書いてみます。

コンフォートゾーンについての記事は以下となっていますのでご参考ください。

本当に質の高いリーダーは、心理的安全性を保った空気を持ちつつ、メンバーのコンフォートゾーンを引き上げることができるリーダーだと思います。

私も会社におけるリーダーとして、そして少年サッカーチームの新米コーチ見習いとしてこういった環境をメンバーに提供したいと考えています。

コンフォートゾーンとは自分自身が快適だと思うゾーンのことをいい、特段の努力をせずともできてしまうプレイばかりを繰り返す子供たちはコンフォートゾーンの中にいると言ってもよいでしょう。また自分たちが確実に勝てる相手との試合ばかりをやっているのこともコンフォートゾーンの中に入るとみてもいいでしょう。

コンフォートゾーンを上げるということは、それだけミス・失敗が発生します。そのため、大人も子供もなるべくコンフォートゾーンの中で済ませたいと思う心理が働きます。とても当たり前のことで、私も日々自分のコンフォートゾーンとの闘いです。

ただ、ミス・失敗をしても引き続き認められる心理的安全性があれば、コンフォートゾーンを上げることがそれほど苦でもなくなると言えるのではないでしょうか。


コンフォートゾーンを引き上げる状態とは

コンフォートゾーンを引き上げるとは、自分たちがちょっと背伸びをしないと届かない目標に対して努力をしてトライすることをいいます。そうすると必然的にミス・失敗の発生率があがります。

本当に良いサッカーの練習はプレーの失敗の確率が30%から50%程度と言われています。つまりほとんど成功するような練習はしても意味がないと言うことです。そういった失敗が必然的に起こる練習を積極的に子供たちが取り組むためには、失敗をすることが許される空気を作るということが大切なのだと思います。

プレッシャーのあるミスが起こりやすい練習を課しつつミスしたら怒る、というような環境では子供たちはのびのびとプレーすることはできません。また、積極的なトライもなくなりサッカーそのものがつまらなく感じてしまうのではないでしょうか。

まだうまくやれないことを楽しみながら突破していけるような環境設定ができればよいと思いますが、その塩梅や環境設定はなかなか難しいものだと感じます。

大人は子供が精神的に経験を積んだ姿だと思うので、本質的には子供が思うようなことが感情のスタートラインになっているように思います。だから、子供たちの反応は、大人の本質的な反応とほとんど同じなのだと思います。大人は、そのような反応の上に、自分自身のあるべき姿、社会的な立場や体裁、その他のさまざまなものがかぶさった上で自分の反応を決めているだけなのだと思います。私は、自分自身そうだと思います。


コンフォートゾーンを引き上げたいと思う気持ちとは

自分自身がコンフォートゾーンを引き上げたいと思う気持ちとは、一言でいうと成長したいと思う気持ちです。
少年サッカーの子供たちも、会社の社員たちもなぜ今の自分の快適なゾーンを超えて成長したいと思うのか、そう思える人たちがどれだけいるのかと言うことがチームや組織の雰囲気を作ってきます。そのように成長したい、どのような方向に設置をしたいかと言うことを考える原動力となるのがそのチームや組織のミッション(存在目的)ではないかと思います。

チームや組織のミッションに完全に従うかどうかは別としても、自分自身がなりたい将来像に組織のミッションが重なっていればおのずと自分自身で一歩踏み込んだ努力をしていく、コンフォートゾーンを上げていくための動きをしていくことになるでしょう。

何のためにチームが、組織が存在するのか(ミッション)。将来どのような姿になっているのか(ビジョン)、そこに向かっていくために欠かせない価値観は何か(ウェイ)、を示しながら、対話しながらコンフォートゾーンを上げていくことが大切なことだと思います。


ミッション、ビジョン、ウェイの重要性

ミッション、ビジョン、ウェイを信じることができれば、そして、信じた先に自分自身と重ねて腹落ちすることができたならば、自身のコンフォートゾーンを超えて成長したいと思う理由になり得るということなのだと思います。

そしてぜひお勧めしたいのは組織としてのミッションビジョン上だけでなく、それぞれの子供たちやメンバーに自分自身のミッション・ビジョン・ウェイを考えてもらうと言うことです。子供たちには、そんな難しいことを言っても、ということもありますので「将来どうなりたいの?」みたいなところから時間をかけて徐々に深めていければよいのではないでしょうか。

これは、7つの習慣でいうところのミッションステートメントに当たる部分で、自分自身のゴールを描く、価値観を明確にするということと同じことだと思います。


心理的安全性を高めるために

失敗してもいい、ミスしてもいい、という心理的安全性を高めるために必要なことはなんでしょうか。

私は接点を増やす事と、本気の対話の積み重ね だと考えています。

コロナ禍で接点を増やすことがなかなか出来なくなっていますが、やはり会う機会(WEBmtgでもなんでも)を増やして気ごころを知れる状態にしておくことが大切だと感じます。

また、本気の対話、これがとても大切だと思います。本気の対話とは何かというと、自分自身やチーム・組織が本当に大切と思っていることについての本音の対話です。

当たり障りない対話は、接点を増やすという意味においては必要だと思いますが、心理的安全性を高めるためにはそれだけでは足りないと思います。お互いに思っていることを語り合うことが大切で、そのためにもある程度の人間関係を接点を増やすことによって作っておく必要があるということでもあります。

結局その本気の対話の根源は、チーム・組織や、それぞれの個人の価値観やゴールのことだと思うのです。その価値観を時にぶつけあいながら、時に寄り添いながら、深く理解することが心理的安全性のある環境づくりにとってとても大切なことです。

単にお互いを責める、傷つけあうための議論ではなく、その先の心理的安全性を高めた姿を意識した議論、心理的安全性が高まった状態でのお互いのコンフォートゾーンを超えたチャレンジをしている議論、そういったものが生まれてくることがチーム・組織の成功につながると考えています。


まとめ

・良いリーダーは、コンフォートゾーンを超える空気と心理的安全性が共存する空気を作る

・コンフォートゾーンを超えた状態は失敗・ミスが起こりやすいが、成長を促す

・心理的安全性は前向きな失敗・ミスを包摂する

・心理的安全性を高めるには、接点と本気の対話が必要

・本気の対話の源泉は、ミッション・ビジョン・ウェイである


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