続きはFANBOXで

 気づけば、俺の人生にはエロいことがほとんどない。未だに、小学生の時見た同級生のパンチラや、宗教勧誘に来た女性の大きい胸を覚えていたりするほどだ。先日、「精進料理」という記事で毎日が家系ラーメンのようだ、と言ったものの、俺は女性関係に関しては本当に潔白で、精進料理というよりは、漆の汁を飲み続けて今日に至る。
 思うに、俺の人生というのはR15ぐらいで止まっているのでは無いか。俺は、家族や友人や職場には恵まれているし、本当に感謝している。しかし、明らかにエロいことが欠けているので、無料版みたいな人生だなと思うことがある。(だいたい、エロシーンは無料版ではカットされるし。) そこで、眼の前の最短距離には気付かず本編を割ろうとして、見当違いな努力を繰り返す。目の前のFANBOXに500円を払えば、画像ファイルのくせに20MBもあるような、高解像度な現実が待っているはずなんだが、今月分の奨学金の引き落としで、今はそれどころではない。

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