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あらためましての自己紹介

はじめまして。
川越でGO!ONという名前の手製靴の工房をしております。
水澤豪(ミズサワゴウ)と申します。
先日 川越 TV さんに受けた取材が公開となりまして、恥ずかしながら私のインタビューがYouTubeにアップされております。

動画では今までの経緯やら靴作りに対しての思いなどキレイに編集してもらって5分ほどにまとまっておりますが、なんせこういったことに慣れていないもんで取材当日は話の内容があっちこっち行ったり、アワアワしたりしてしまって上手く伝えられなかった部分も多々。
というわけで、せっかく機会をいただいたので動画の補足というか完全版というかそんな感じのものをnoteに書いてみました。
動画の内容をさらに掘り下げたものとなっておりますゆえ、こちらも是非ご覧くださいませ!


■主な活動内容

現時点(2024年1月)では、店舗を持たずにデザインフェスタなどのハンドメイド系のイベントへの出展と、連絡をいただいたお客様の元へ訪問して採寸や販売などをするというカタチをメインに活動しております。
今後の展望としては愛車のワーゲンバスを店舗代わりに、様々な場所で手製靴と革の魅力を伝えていける活動をしたいと考えています。

■靴作りを始めたキッカケ

仕事における挫折とそこから派生した自身の考えの変化が靴作りを始める大きなキッカケになりました。
遡ること5年前(超ブラック企業での)サラリーマン時代、1年のうち休みが5日くらいしかない状態で何年も働き続けた結果、体調を崩し休職。
その際、社長と上司に「今まで通りに働けないなら要らない」「勝手に休んで周りに迷惑をかけるな」「給料泥棒の犯罪者」と言われ解雇されました。
そのときに自分の利益のためだけに人を利用するヤツ、他人の人生の主役になろうとするヤツとは金輪際関わらないということ、そして今後は自分の好きなことをして自分を大切にしてくれる人のために時間を使い、悔いが残らないような人生を送ろうと決めました。
その中で自分にとって最も好きな素材である「革」を使い、自分の最も好きなことである「ものづくり」をこれから一生をかけて突き詰めていきたいと思うようになり、靴作りに辿り着きました。

■なぜ靴なのか

革製品はもちろん、数ある製作物の中で「靴を作ること」が最も難しいと思ったからです。
手製靴は一般的な製品とは違い、型紙通りに毎回同じものを作り続ければ良いというものではありません。
100人いたら100通りの足に合わせて作る必要がありますし、そもそも左右で足の形が同じという人自体ほとんどいません。
そういった人たちの生活習慣や足の状態などを鑑みながら、ひとりひとりに合わせて微妙に調整をしながら製作をする必要があります。
たぶん一生かかっても100点は出せない類のものづくりで、良く言えば「沼」悪く言えば「地獄」と呼ばれるタイプのアレだと思っています。
しかし、だからこそやりがいがあって面白いということは確信できていましたし、そういったことに挑戦しないと一生の仕事としてものづくりを選んだ意味が無いとも思いました。

■靴作りに対する思い

私が靴を作るにあたって最も気を付けている点はふたつ
・ 作り手の想いやこだわりを表に出しすぎない
・履きたいと思える靴を作る

これはあくまでも私の考えではありますが、靴は履かれてなんぼの消耗品であり、履かれない靴には価値がありません。
そのうえで、製作者の想いやこだわり、靴作りにかけた時間が表に出過ぎると(それに対する価格とも相まって)履いてもらえない靴(観賞用)になってしまいやすい気がしていて、履いてもらう為の靴を作りたいなら一足にかける時間は可能な限り減らさなければならない(その為に技術を高め続ける)と考えています。

もちろん、作った靴に対するこだわりやどんな技術を使って作っているか等をSNSやyoutubeなどで発信し、それが価値であるという出し方をするのは個人で活動する上でとても重要だし、私も絶対にやらないといけないことなのですが、それが先行してしまうようなことは絶対に避けたいと考えています(なによりダサいし笑)


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