見出し画像

母が話していた「絶対結婚してはいけない人」のこと

そういえば昔、母から結婚するなら「食べ物の好みが似ている人、食べ方のくせが気にならない人」にしたほうがいいと言われたことがある。

母は昔、片思いしていた年上の人と一緒に食事をすることになり、ドライブで立ち寄ったごはん屋さんで衝撃的な出来事があったという。

そうめんを頼んだ男性は、おいしそうに食べたあとに、そうめんつゆをゴクゴクとのどをならして飲み干したという。・・・・あれ?そうめんつゆって飲み干したっけ?その話を聞いたとき、蕎麦湯は飲むけど、そうめんつゆって私は飲まないなあと思ったくらいで、それほど気にならなかったのだが、母は違った。若かった母は、そうめんつゆを飲み干すことはもちろん、その飲み干すかんじがすごく嫌で、100年の恋もさ~~っと冷めてしまったという。

その人はきっと普通にそうめんつゆをいつも飲み干していたんだと思う。その食べ方が常識なのか非常識なのか、私もよく分からないけど、母的にはそこは許せなかったというだけのこと。私だったら、「へ~そうめんつゆって全部飲むんや。塩分とり過ぎなんちがう?」とか、そういう話終わったかも、と思う。

そういえば、父はごはんを食べるとき、わりと「くちゃくちゃ」音をさせて食べるほうなんだけど、母にとっては許容範囲ってことか。

でも、なんか分かるのだ。そういう感覚。

私も大学に入学したばかりの頃、学食で同じクラブに入った男の子とごはんを食べたとき、ちょっとびっくりしたことがある。

「謝罪の王様」という映画の中で、竹野内豊の娘が井上真央だと分かるシーンの中で、2人がカレーライスをぐちゃぐちゃに混ぜて食べる場面がある。映画の中でも、あの男前があの食べ方をするのは、まあまあ衝撃的だ。私も目の前でそれなりにいいなと思っていた男の子が、カレーをぐるぐる混ぜて食べるのを見て、「こいつとは、何がどうなっても結婚はできないな」と思ったことがある。まだ、出会ったばかりの頃で、もちろん告白も何もされていないし、一方的に私が引いてしまっただけなのだけど(^^;

家で鍋を食べているとき。例えば、最後に雑炊をしようと思ったときに、汁が少し足りないなあという場合、家族が食べたお椀の中にスープが残っていたら、鍋に戻して汁を増やすことがある。

まじ、そんなことするの?まじか、信じられん

と思われた方もいるかも・・・(^^; まあ、家族内のことやし、いいかなと思ってやっていたのだけど、他人様と鍋料理を食べたときに、自分のお椀から鍋に汁を戻すなんてことを、当たり前みたいにやってしまったら、それこそ、「信じられん!」と引かれてしまうかもしれない。

と、思って子どもには小学校高学年くらいのときに、「これはよその家とかでやってはいけないルール。家族だから許されるけど、他人さんと一緒にごはんを食べているときに、ごちそうさま~って汁を鍋に戻したりしたら、びっくりされるからね」と教えたことがある。

次男がつい最近、「教えておいてもらってよかった。普通にやっていいことやと思ってたし、俺」と話しているのを聞いて、教えておいて良かったと思った次第。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?