【リーダシップの旅1:最初から優秀なリーダーなんていない】
今回から新マガジンです。40代で、ある大企業の関連子会社の社長である健は、就任2年目を迎えています。1年目の業績は振るわず、戦略構築・マネジメントでも試行錯誤しているところのようです。そんな時、本社で取締役で元上司の哲也にたまたま出会います。健が現状の悩みを相談しているうちに、”リーダーシップの旅”を紹介されます。この本についてオンライン勉強会をする流れになっていきます。
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◆優秀なリーダーってなんだ
🧒;「うーん。今月の業績報告会でも絞られたな。実際に、業績回復のための戦略も見えていないし、組織体制も改善できてないなぁ。。社会人20年目、、これまではなんとかやってこれたけども、今回は難しいな。俺は優秀なリーダーにはなれないかもしれない。」
👨🦳;おーい。健!
🧒;「あれ、哲也さん、お久しぶりです。先ほどは、だいぶ恥ずかしいところをお見せしました。」
👨🦳;「業績報告会のこと?今日も突っ込まれていたなー。俺の担当部署ではないから何も言えなかったが、なかなか大変そうだな。どうだい一杯いくかい?」
🧒;「ありがとうございます。慰めてくれるんですか?でも、飲みに行けばいいってもんじゃないですよ、今の若い子は。」
👨🦳;「お前若くないじゃん。40じゃん。」
🧒;「そうなんすよ。だから、、行きます!」
👨🦳;「なんだよ。元気じゃん。笑 よかった。よかった。まあ、鈍感力がお前の取り柄だからな(笑)」
🧒;「褒められているのか、貶されているのか・・」
・・・・・居酒屋へ・・・・・
👨🦳;「はい。乾杯。で、どうなんだい実際?」
🧒;「乾杯。そうですね。当然マーケットの状況は非常に厳しいです。ただ、自分たちの力を出し切れていない、方向性を作りチームをまとめられていないというのが、問題だと思います。ベンチマークが甘いとか、製品力、戦略実行力がないという表層の問題に表れてくるのですが、根本は、私が優秀なリーダーではない、きちんとチームを作れていないということが問題だと思うのです。」
👨🦳;「なるほど、自責として問題をとらえているのは良いことだと思う。その次だ。そもそも優秀なリーダーってなんだい?誰かイメージできる?」
🧒;「ありきたりですけど。。。ガンジーとかキング牧師とかですかね・・。」
👨🦳;「そうだね。でも彼らは最初から優秀なリーダーだったのだろうか。みんなリーダシップという言葉を聞いたとき成功した後のリーダーを思い浮かべてしまうんだけどさ、そうじゃないんだよ。優秀なリーダーがどのような過程を経て、どのようにリーダーとして成長していったかという部分が重要なんだ。」
◆リーダーシップの旅
🧒;「んん?リーダーになる過程?どういうことでしょうか?」
👨🦳;「いきなり言われても、雲をつかむような話だよな。“リーダーシップの旅”という本を知っているかい?」
🧒;「すみません。。。知らないです。」
👨🦳;「謝ることではないんだけど(笑)。この本では、リーダーシップというのは、修羅場をくぐり抜け、経験を積み上げていく上で形成されていくといっているんだ。さらに優秀なリーダーを語る際には、その人の完成した姿ではなく、何が彼に影響を与えたのかを解説しているんだ。つまり、最初からリーダーなんていいない、挑戦への旅に出て帰還した時に結果としてリーダーになっているということを言っているんだ。そして、フォロワーの存在も重要視している。フォロワーも最初からいたわけでなく、結果としてリーダーになる」プロセスにおいて、フォロワーが現れる。と言っている。」
🧒;「“旅に出て帰還した時に結果的にリーダーになっている・・”ですか。」
👨🦳;「そう。だから君も今苦しんでいるとしても、それは過程でしかなくてこれからどう考えて、どう動いていくかということが大事なんだ。そしてこの考え方は組織人皆が持つべき考え方なんだ。ぜひこの本を読んでそこを理解してほしい。目次はこんな感じ。」
序章 「リーダーシップ」はなぜ心に響かないのか
第一章 リーダーシップの旅
第二章 なぜリーダーシップが必要なのか
第三章 旅の一歩を阻むもの
第四章 旅で磨かれる力
第五章 返礼の旅
👨🦳;「著者も紹介しておく」
著者:野田智義
一九五九年京都生まれ。NPO法人アイ・エス・エル(ISL)理事長。東京大学法学部卒業後、日本興業銀行勤務、ロンドン大学・INSEAD経営大学院(フランス)助教授を経て、ISLを創設。数百人の支援者とともに、次世代リーダー輩出に取り組んでいる。MIT経営学修士、ハーバード大学経営学博士。INSEADでは、最優秀教授賞を三年連続受賞。
著者:金井壽宏
一九五四年神戸生まれ。京都大学教育学部卒業、神戸大学博士課程前期課程修了後、MIT経営大学院博士課程修了。現在、神戸大学大学院経営学研究科教授。経営管理と組織行動の科目を担当。著書は『仕事で「一皮むける」』(光文社新書)、『リーダーシップ入門』(日経文庫)など多数。
🧒;「なるほど、非常に勉強になりそう。。一橋の守島先生、神戸大の金井先生は、人材マネジメントの先生の中でも有名ですね。でも・・。」
👨🦳;「でも??、、、なんだ?」
🧒;「読む。。読む・・・。ですか。。あのー。。。勉強会という形で解説いただけませんか?前回ビジョナリーカンパニーでやってもらったように・・。」
👨🦳;「またか!図々しいな。。しかし、まあいいだろう。俺も何回読んでも勉強になるものだし。」
🧒;「では、前回同様、毎朝30分ほどお時間ください!」
👨🦳;しょうがない。一章、一章進めていくか。じゃ、明日朝6;30集合!
🧒;よろしくお願いいたします!
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今回からリーダーシップへの旅の解説マガジン始めていきます。2日に1回を目安に投稿をしていく予定です。各章を2回に分けて解説していき、全部で12回ほどのマガジンになります。ぜひ最後までお付き合いいただければ幸いです。また、スキ・フォローいただければ嬉しいです。
*なお、下記の固定記事に私のnoteの全体コンセプトを記載しています。
これまでの複数マガジン(書籍解説)を作成してきましたが、一覧と位置づけは下記です。(一つでも興味がおありでしたら、上記【導入編】のリンクを載せているので覗いてみていただければ嬉しいです。)
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