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【図解編2:「囲み」を学ぶ(前編)】

 日本の工場で実績を積んだ流星は、若手ながら半年間の長期出張で技術・製造管理教育のため東南アジア海外子会社の工場にいっています。流星はそこそこ英語はできるのですが、現場になかなか指示が伝わらないようです。そんな時、日本にいる上司の正輝からZOOMで連絡を受けます。そこで、意図や考えを伝える術として図解を学んでいきます。今回は下記の日高由美子氏の「なんでも図解」の内容に沿って進めていきます。

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👨‍;おはよう。

👱;おはようございます。よろしくお願いいたします。

👨‍;早速始めていこう。この本は、きっちりやっていけば、きれい汚いは別にして、曲がりなりにも図解を理解していくことができると思う。実際はパワーポイントを使う場合もあるけど、即興で書いて表現・解説する場合が多い。今回は即興で書けることを目指す。Ipadは持っているな?あとgood noteはインストールしているな?それを使って共有しながらやっていこう。

👱;はい。購入しました。

👨‍;今回も内容の抜粋でしかないから、それと、一通り学んだら本を購入して、もう一度読み返して復習もしてくれ。そして自分の現場でも実践をしてくれ。常に理論と実践は一心同体だ。とはいえ、すでに課題を抱えているから実践は勝手にやっていくだろう。

👱;はい。わかりました。

◆文章より「図」の方が圧倒的にわかりやすい

👨‍;もう一度、「図」がなぜ良いのかを簡単に話していこう。まず、ある製造工程を簡単に言葉として話そう。

現場での加工の流れ
-材料をサプライヤーAとBとCから購入し
-材料Aは、設備Xで加工され加工品Aとなる
-材料Bは、設備Yで加工され加工品Bとなる
-材料Cは、設備Zで加工され加工品Cとなる
-加工品AとBとCは組み立て工程Aで最終製となる。

次は図を書いてみよう。

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どうだい?

👱;単純な事象の説明なので言葉でもわかる気はしますけど、図があればよりイメージが湧きますね。複雑な事象になればより図の方が解りやすい。

👨‍;その通り、当然うまい下手というレベルはあるにしろ、この思考をもって少しづつトレーニングしていけばいずれは、すらすらわかりやすいものが書けるようになるはずだ。俺自身も日々訓練って感じ。

◆1分間ウォーミングアップ(丸をひたすら書く)

👨‍;じゃあ、ipad でgood note のアプリを起動させてくれ。もちろん紙でもいいけど、ipadでgood note を使った方が、ツールを使えばすぐディスプレイにも映せるし、写真もそのまま取り込み移せる。そして、そのままPDFにもできるからおすすめだよ。

👱;はい。どこから始めていったらいいのでしょうか?

👨‍;まずは本当に基本からだ。本の中では、ウォーミングアップと言っている。心と手を柔らかくすることが目的だそうだ。まずは、丸を書くんだ。まず、1つのページが真っ黒になるまで、書き続けてくれ。

👱;はい。うーん。丸といってもなかなか連続してきれいなものを書くのは難しいですね・・。あ、でも、何度も書いているとおもしろくなってくるし、なんだかすこしづつマシになってくる気が。。

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👨‍;まあ、これからのトレーニングでもいっぱい書くからそこでも練習していこう。

◆なんでも図解の三大ルール

👨‍;では次にいこう。次は、基本のルール、「囲み」「矢印」「人」を学んでいく。これだけでも、一瞬で伝わるようになると著者は言っている。

👱;ほんとですか?

👨‍;うーん、少なくとも、実践をやり始めるときに必要なものって感じ。でも少し、図にするだけでもだいぶわかりやすさが違う。その点からいえば本当かな。まあ俺もまだまだへたくそだけどな。その3つが下記だ。

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囲みは文字を「図」の要素として際立たせてくれる。「矢印」は要素の関係性や時系列を示してくれる。「人」は理解を早くしてくれる。

👱;シンプル・・。でも、文字だらけよりもよっぽどもいいというわけですね。文字書いてると途中で結局何が言いたいのかわからなくなったり。。特に英語だったりすると、スペルも違っていたり相手の理解が違っていたりするのでなおさら・・。

👨‍;特に囲みを使えば、段落をブロックとして、表せるので関係性を表しやすいんだ。

👱;関係性?

👨‍;例えば、「A社 事業AとB社 事業Bが統合し新会社C社が発足する」といった内容も図にできる。下記だ。

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👱;なるほど。関係性が解りやすい。

👨‍;囲みは、言葉を「図の要素にする」そして、矢印は「要素通しをつなぐ運ぶ」。どちらも話を構造化してくれるんだ。「矢印」と「人」に関しては、明日以降話していこう。

◆囲みでテキストを「図形化」する

👨‍;そして、「ストーリーとしての競争戦略」でもでてきた5Cのフレームワークについても簡単に図にできる。

👱;5Cですか。。「競争優位(competitive advantage)、コンセプト(concept)、構成要素(Components)、一貫性(Consistency)とクリティカルコア(Critical Core)」でしたよね。それを図形化するか。。難しい・・。

👨‍;そんな難しく考えなくていい。まず、要素を文字で書いてみて。

👱;こうでしょうか・・。

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👨‍;そうそう。それを囲ってみ?

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👱;おお。囲むだけでだいぶ印象が違いますね。

👨‍;そこで5Cと書いてしまえば、概念図としてはできてしまう。

👱;なるほど。

👨‍;要素と要素の組み合わせで図が生まれるんだ。囲むことが図解の第一歩だと言われているよ。

◆四角と丸を使い分ける

👱;でも、資格で囲む時とまるで囲む時って、どう使い分けるといいんでしょうか?気まぐれですか?

👨‍;そんなことはないよ(笑)基本的には、顧客と企業は、並列の扱いにして、どうようの四角で囲む、コミュニティーはそこから生まれたムーブメントと会社して丸にしてみる。

👱;なるほど、形の差で関係がわかりやすくなるのですね。

👨‍;資格は安定感があるから、企業、ビジネス文書であったり、データなどが相性がいい、そして、丸はマイルドな印象になるから、抽象的な言葉に対して使うといいね。下記がまとめだ。

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◆囲みの必須技術をマスターする。

👨‍;それとさ、よく会議や自分が説明する際に、〇〇は○○に含まれるとか使われるじゃん?

👱;はい。この間も比例費や固定費について基礎をローカルの新人の説明する際に、材料費は、比例費に含まれるとか、同じ人件費でも請け負いと社員では扱いが違って含まれる場所が違うとか話していました。わかったのか、わからなかったのか・・。

👨‍;それも下記のお題で練習してみよう。

「宿泊費」と「交通費」と「食費」のうち出張費に含まれるのは、宿泊費と「交通費」である。

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👱;こうしてみると文章より、やはりわかりやすい。もう一度比例費、固定費の説明について説明しなおしてみます。例題として書かせてもいいかもしれなですね。

👨‍;まあ、そうだな。ただ、自分で一度やっておけよな。よし、今日は初日だしこのくらいにしておこう。次回は、引き続き囲みのポイントを解説していく。少しづつ複雑なものを扱っていくよ。

👱;はい。ありがとうございます。

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今回は、基本かつ、さわりの部分の「囲い」について記載しました。でも、これだけでも実践でやってみるとそれっぽくなっていきます。一方、物足りない気がしてきて、もう少し勉強しようという気になってきます。日頃無意識に図解はしていると思いますが、意識的にやってみるとおもしろいかもしれません。次回は、「囲み」についてもう少し例題を使ってポイントを押さえていきます。

下記の固定記事に、このnoteのコンセプト、これまで解説してきた書籍(マガジン)のリンクを載せています。

なお、各マガジンの一覧と位置づけの一覧は下記です。

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