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「これは使える!みんなのナッジ」8月号:kencomアプリ登録利用で、500歩増(ハーバード大学院 濱谷先生)

【あらすじ】地域保健・産業保健の月刊誌「へるすあっぷ21」(法研)で2021年4月から連載が始まった「これは使える!みんなのナッジ」。青森県保健所・竹林紅所長と私が全国のユニークなナッジの実践を紹介します。

 今回登場するのは、ハーバード大学院で公衆衛生を研究する、濱谷陸太先生(循環器内科医)。

ケンコム

 従来から日本人の身体活動不足は課題でしたが、コロナでさらに問題が深刻になりました。その解決解決の一助に、健康アプリが使えるかもしれません。kencomアプリを利用登録した人は、1年間で歩数が1日510歩増えました。このアプリに設計された「認知容易性」「フィードバック「同調効果」などのナッジが、「歩いてみようかな」と利用者の背中を押した可能性があります。

 一連の研究を報告した論文(英語論文)がJournal of Medical Internet Research誌(Impact Factor=5.03)に掲載されました(濱谷先生、福田先生(順天堂大学)、横川先生(順天堂大学)、竹林らの共同研究)。プレスリリース(日本語)はこちらです。また、ナッジに注目したショート論文を現在、海外誌に投稿中です。こちらもお楽しみに!

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