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移民向けの語学講座修了!

受講していた移民向けの語学講座が無事終了した。最初の数回のことを以前紹介したが、その後のことも書こうと思う。

語学講座、飽きてきた、早く終わらせたい……

在宅ワークなので、たくさんの人に囲まれる機会がない。だから語学講座の最初の方は刺激的で楽しかった。特に、始めの数回入れられたクラスは中東・アフリカの色んな国からの難民が多いこともあり。先生もテンポよく楽しく教えてくれたし。

しかーし、ウクライナ人のクラスに入ってからは、先生が毎回行き当たりばったりの授業している感じ。特に、自分がサッカーや英語を教える仕事をしていた経験があるから、授業計画作って挑んでないこと、どんな流れで言語を習得・定着させようとしているのか見えなかったことが気になった(何様)。

内容もインタラクティブではなくプリントが多い。私は子どもの頃から勉強は得意なタイプだったのでプリントめちゃくちゃ早く終わる。んで暇。暇。暇すぎた。さらにクラスの大体終わっているのに先生は他事やっていたりしてさらに無駄な時間を過ごしたり。

発話の練習もあるっちゃあるけど当てられた人が発表するだけ、1日の授業の中で発話の機会はごく少ない。

唯一良かったのはウクライナ人のみんな、本当に意欲があって質問がガンガンでる点。それに、みんな家で復習してきてるから、私もがんばらなきゃとは思えた。

あとは、これは先生のせいではなくシステムのせいなのだけど、もうすぐ200時間終わるっていう人が半分くらいいるクラスに新入り5人とかが入れられる。当然同じ内容ではだめだから、新入りは部屋の半分で輪になって先生から初歩的な文法などの説明を受ける。その間に、前々からいる受講生たちは他のプリントをやる。んで、新入りメンツたちへの説明が終わったら先生が私たちの方へ来て答え合わせ、みたいな。タイムラグがめちゃくちゃありすぎて通学時間返してくれって思った…。こっちは仕事の時間削って&娘の迎えのやりくりして週丸2日使ってるんだけど…と。

こんな風に不満が溜まる中、受講者の一人が「そういえば僕は200時間まであとどれだけ?テストはいつ?」と質問。それをきっかけに先生は残りの受講者の分も累積受講時間を計算し始めた。

そうしたら私は100時間まであと少し、ってことでその翌日に100時間テストを受けることになった。突然すぎ。

100時間のテスト、受かる気はしない

上記の理由や、語学講座の通学が娘の迎えに影響していること(週2日の通学日の内、1日は義母が迎えにいきそのまま面倒みてくれ、もう1日は2時間延長で預けていた)、通学に往復2時間かかること、出産をまたいで200時間受講となると実際終わるのは半年以上先になりそうなこと、を考えると、心の底から早く終わらせたかった。100時間テストに受かりたかった。語学講座が始まった当初は100時間で絶対に受かってやる!と意気込んでいた。

しかし、だんだん現実味がなくなってきた。

受講開始当初、2つのクラスをうろうろさせられた後、今のクラスに落ち着いたわけなんだけども、私が合流した時にはすでにクラスの半分が100時間以上受講し終わっていた。その時、既に「このウクライナ人たちレベル高いなぁ」と思った記憶がある。クラス内だけじゃなくて、家でも復習したり自主勉したりしている人が多い印象だった。

その人たちがまだ受講し続けている、つまり彼らは100時間のテストに受からなかったということになる。当時の彼らのレベルで受かってないということは、今の私は受からないのでは?という気持ちになった。

あとは、さっきも書いたように授業の進め方に一貫性がないというか流れができていないというのもあり、A1レベルといいながらA2レベルの文法も混ざって教えられたりしていた。そのため、実際に100時間テストにどんな問題が出るのやら、予想てきなかったというのも、受かる気がしないと思った理由。

何だかんだ100時間テストに受かった

結果から言うと、無事に受かった。

テスト当日に知ったのだけど、ウクライナ人たちはまだまだ無料の語学講座を受け続けたかったから、わざと不合格になっていたらしい(先生も承知済み)。実際、私と同じタイミングで100時間テストを受けたロシア人の女性もわざと落ちていた。道理で、あのレベルなのに100時間終わってもまだ在籍していた人たちがいたのはそういうことか、と。

テストの内容は、筆記とコミュニケーションの2つ。

筆記はリスニングの大問が2つ(すべて4択)、読解の大問が3つ(たしか)、あとは筆記の大問が2つ。リスニングの一部が怪しかったが(問題の仏語がはっきり聞き取れなかったのが2問あった)、どの設問も内容は理解できるレベルだった。筆記は、授業中に1度模試みたいなのを練習問題としてやったときに出てきたのと似ていた。来たメールに対し指示された内容を盛り込んだ返事を書くとか、自分のプロフィールを埋めるとかみたいな感じ。筆記の採点はどこまで厳密にチェックしているのかは不明(自分的にはスペル怪しいの結構あった)。

私は問題文(というか課題の指示文)は全て理解できてたけど、それでも先生は英語でも説明していた。テストといえ緩いなと感じた。

結構早く終わってしまってぼーっとしていたら、先生が「見せて」といってパラパラっと私の答案用紙を10秒ほどみて「まゆこ合格だね」と言われた。
はい?パラっとみただけだよね?しかもコミュニケーションの試験まだ終わってないけど。。。

その後のコミュニケーションの試験は、職業案内所みたいなところでのやりとり、というシチュエーション。聞かれた質問(名前、住所、電話番号、誕生日、今までのキャリアなど)に答えるとともに、次の面談の予約を希望している旨を伝えるという課題だった。実際日常でフランス人とやり取りする時も、こちらが分からなかったらもう一度ゆっくり繰り返してくれたりするのと同じように、聞き取れなかったら言い直してくれたりして、テストだから1回しかいいません!みたいなのはなかった。

コミュニケーションの試験の採点がどういう基準なのか分からない。どの先生も共通の厳しさなのか、それとも私の先生のあの適当さのおかげで私は受かったのか。

どちらにしろ私は移民向け語学講座の中ではマイノリティ。フランス人の配偶者がいるので行政手続きとかで困ることはない。仕事もしてる。「こいつのフラ語をどうにかせねばフランス社会からあぶれる」という対象でないのは確か。あまり厳しくみなくていい部類なのかもなぁなんて思った。

とはいっても勉強は続ける

ということで晴れて週2回通学から解放!出産育児が落ち着いた半年後とかにまた通学再開とかの面倒な事態は避けられた。

受かったとはいえ、フランス社会で大きな不自由なく暮らしたい&娘の話していることが分からない未来はイヤなので勉強は続けようと思う。

1年以内にA2が取れたらいいな、と。A2があれば10年ビザが申請できる。2年単位でビザ更新申請はしんどいもん。

通常その次目指すべきものはB1。B1合格していて、さらにフランスに関する試験(フランスの文化、制度や歴史に関するテスト)に受かると国籍取得の申請ができるようになる。多重国籍が認められていない日本人の私からすると、国籍取得は目指すものではない。しかし、B1は大学進学の時に必要だったりするらしい。

もし万が一将来、フランスの大学や大学院で学び直してみたいなんてことがあったらB1があると役に立つ。何年後か分からないけどB1も目指したいなと思ってるところ。今のところ学校に通いたいなんていう願望はないのだけど。年取ったらどんな気持ちになるか未知だから一応。




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