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誰か助けて!音楽系Youtuberを翻訳したのですが……

押忍!英語使い分け道場師範代のぐにょんッス!平素は道場の方でお世話になってるッス!皆様の英語Loveガッツリ感じてるッス!

一つ相談があるッス。去年の終わり頃に強烈に面白い英語のYoutube動画を発見していてもたってもいられずに翻訳したんスけど査読者がいなくて未だに承認されないッス😭 英語使い分け道場の兵にぜひ力を貸して欲しいッス!以下動画の紹介をするッス。

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Scotch Snaps is Hip Hop - Adam Neely

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現在流行しているHip Hopボーカルのリズムパターンは名前があります。スコッチスナップスと呼ばれます。由来はスコットランド人のアクセントです。
「ストラスペイリズム」、「ロンバードリズム」とも言います。イギリスの古いバロック音楽にも頻出しています。なぜそれが今のヒップホップに登場するのか?それは今のアメリカ人がどう英語を話しているのかに関係しています。

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英語の持つリズムにはフックがあり、そのフックががトラップなどの現在のヒップホップと非常に相性がいいので、英語でヒップホップを作ると自然とスコッチスナップスを使ってしまうことになります。

しかし全ての音楽ジャンルがスコッチスナップスを使うわけではありません。例えばジャマイカ英語はイントネーションが違うためスコッチスナップスはあまり使われません。

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アクセントの違いは言語学的に言うとnPVIという数値で表現されます。アメリカ英語のnPVIは高くなっています。具体的には長音と短音の切り替えが速いです。

ある言語のリズムの特徴がラッパーやシンガーの声に反映されていることは蓋然性がありそうですが、興味深いのは言語のリズムの特徴が音楽自体に現れているということです。

イギリスの音楽学者ジェラルド・アブラハムはこう言っています。「言語のの性質は必ず音楽の性質に影響を与える。表面的に、ではなく根源的に。」

ある研究によるとアメリカ人のジャズミュージシャンの話し方のパターンは彼らの音楽の嗜好に関連していました。nPVIの数値もジャマイカ人よりも高かったのです。

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イギリス人の作曲家とフランス人の作曲家を比較してもnPVIの関連が発見されました。研究者のアニルドゥ・ペテルは「妊娠中に始まる子供の言語学習が、語彙でも統語でもなくリズムから始まることが関係している」と指摘しています。

音楽学者のフィリップ・タグはアパラチアへのスコットランド移民がいかにアメリカ音楽のリズムとメロディに深い影響を与えたかを論じています。

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スコッチスナップスはかつてスコットランドを意味するように社会的にコード化されていましたが、現在はアフリカン・アメリカンを意味するようになっています。

社会のコードと音楽のコードの対応は時代の変遷があるので非常に興味深い分野です。例えば楽器のバンジョーはアメリカの田舎の白人文化であるとコード化されていますが、バンジョーは実はアフリカからやってきた楽器です。

文化を語るには、歴史をリスペクトしなければいけません。事情はかくも複雑ですから……

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どうだったッスか?面白くないッスかこれ?面白いと思っていただいた方にはぜひ査読に協力してほしいッス!動画の再生バーの歯車から字幕→字幕を追加→言語を選択 から日本語を選んでほしいッス。そうするとぐにょんのやりかけの翻訳が出てくるので、読んでみていいと思ったら承認してほしいッス。

どうか、ぜひご協力の程を……!

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